かわいい息子はADHD。ずば抜けた問題児家族のすすめ

長男7歳。長女2歳。5歳差の息子と娘のママです。片田舎でWebデザイナーとして仕事をしながら育児奮闘中!7歳の息子は小学1年生になりADHD(注意欠如・多動症)と判明し、発達障害について無知だった私が試行錯誤しながら過ごす日々を記録していこうと思います。障害があってもなくても家族で楽しく暮らす事を第一に行った取り組みもご紹介します。

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【ADHDの子どもの暴力・暴言】起こりやすいトラブルと対処法

ADHDの子が友だちに暴力をふるってしまう理由のひとつとして、感覚過敏が隠れていることは少なくありませんが、
1年生の時の息子の起こりがちなトラブルだった事は…

 

  1. クラスメイトとケンカになりやすい
  2. 友達に暴力を振るう(蹴る・叩く・押す・引っ張る)
  3. 担任の邪魔をして授業妨害をする
  4. 好きな子供につきまとう(追いかけ回す)

 

誰がなんと言おうと問題児で
我が子が関わらないといけない親御さんからは非難殺到かと思います。
我が家の場合は、トラブルが起こる前の理由を必ず息子に聞いていました。

 

理由としては…

①クラスメイトとケンカになりやすい

大半の理由が、低学年が軽はずみに言ってしまう「バカ」「アホ」と言った言葉に過敏に反応してしまい
「バカ」「アホ」と言った子と喧嘩になることが多かったです。
また、自分が良いと思い込んでいることを注意されてしまい喧嘩になると言うこともよくありました。
家庭環境でも5歳差の2歳の娘と頻繁にもめています。。。。

 

②友達に暴力を振るう(蹴る・叩く・押す・引っ張る)

理由は①の喧嘩の延長で、暴力をしてしまうことが多かったです。
比較的、力が強い息子なので一部の子供たちから怖がられていたようです。

 

③担任の邪魔をして授業妨害をする

気になったことは授業を止めてまでして担任に話しかけていました。
自制がきかず大声を出してしまったり、机を倒してみたり、身の回りの物を投げてしまうこともあったようです。

 

④好きな子供につきまとう(追いかけ回す)

息子の場合、気になる友達に執着してしまっていました。
気になる子がふざけていたら注意する。自分を見ていると勘違いする。
気になる子の出来ないことを粗探しし注意することが多発し
私が困り果ててしまったトラブル第一位です。

 

ADHDであるがゆえのトラブル対処法は?


①②のトラブルに関しては、

ADHDだから暴力もしょうがないと特別扱いせずに、暴力や暴言は絶対にダメだと厳しく伝え続け、
更に暴力は駄目だと分かりやすい張り紙を自宅に貼り、毎朝、一緒に復唱し視覚にたたき込みました。
また、具体的に話す必要があるため、
「暴力はお爺さんになっても許されない事で、大人であれば警察に捕まってママたちとは一緒に住めなくなってしまう」
「暴力を受けた人は一生忘れないから、息子は暴力をする人とずっと思われてしまうよ」
と言う話もしました。

結果として、息子も成長した事もあり他者に暴力をする事は絶対にしてはいけないと理解するようになり
実際に②のような暴力は2年生になってからはありません。
①のような喧嘩はまだありますが、一方的な喧嘩で無ければ、
話し合いや仲直りを、子供同士でする為の経験として必要なことだと我が家は考えています。

 

③のトラブルは、担任と密に連携させてもらい

都度、学校で注意したら自宅でも同じように話をするようにしました。
子供にしてみたら学校でも家でも注意をされていたらストレスかと思いますが、
社会に出たら許されること許されない事の線引きをし理解するしかありません。
ADHDは適応する力があるので、根気よく息子が理解しやすい言葉で話し続けました。
結果として、2年生になり③のトラブルもほぼありません。

 

④のトラブルは、全頭でも書いたように一番困ったトラブルです。

息子の場合、トラブルになってしまった子と四六時中一緒にいる状況でした。

  • 近所に住んでいる
  • 登校班が一緒
  • 同じクラス
  • 放課後の学童クラブが一緒

さらに、トラブルになっている子と授業をさぼったり、禁止場所に入ってしまって怪我をしたりさせてしまったり。
毎日毎日、問題が拡大する一方でした。
息子が発端でのトラブルもあるし、お友達が発端でトラブルが起きる状況だったので
相手方のお母さんと話し合いをし、連日、電話や対面で話す時間が増え親同士がギクシャクするようになってしまいました。

 

最終的には「今回はどっちが悪い」と犯人捜しまでされるようになってしまう信頼関係のない状態にまでなってしまい

親同士が子供の問題を拗らせているのではないか?と思うようになりました。

 

結果として
④好きな子供につきまとう(追いかけ回す) 我が家が行った対処法は…

相手との「適切な距離感」を読み、距離を保ちながら状況や必要に応じて徐々に距離を縮めていくことです。
子供たちに関しては、友達と距離を取れる環境を整えてあげるようにしました。

とはいえ、近所に住んでいる状況は変えることは出来ませんしクラスを変えること、学童クラブを変えることは簡単にできることではありません。
出来ることと言えば「登校班を別にする」ことでした。

現実的に登校班を変えることは出来ませんので、息子は登校班で登校するのを辞めて親が学校まで送迎し
必然的にトラブルが起きてしまう子と距離をおく時間を作ることにしました。

相手方のお母さんからは「意味ないんじゃない?」なんて言われてしまいましたが
相手を否定したくなってしまうネガティブな要素を限りなく少なくした事で、
息子は学校に到着してからも心が落ち着いてきて、友達との関わりも穏やかになりました。

2年生になり息子は一人の子への執着もなくなり、
短所が発動してしまう要素をとりあえず取り除いてあげて本当に良かったと思っています。
一方、1年生の時に息子とトラブルになってしまったお友達は、
息子とは関係することなく2年生になってからも日常的な問題が発生してしまっているようです。

 

何か力になれることはないのか…
と思いますが、関わりが深い親が子供のSOSや問題を見つけることが出来なければ根本的な問題は解決しませんし、
大人の都合の良い対応だけでは子供には響きません。
ただ、綺麗事かもしれませんが、息子を取り巻くお友達も我が子のように大切に想い
地域で見守ることができたら良いのに。と思います。


他人を責めたり、嫌いになることは、とてもエネルギーが必要だし無駄な時間を使ってしまいます。
距離を保っているご家族と学校行事で会うときは、フランクに会話をしたり挨拶をして交流すればいいだけです。
「距離をおく」ことで悪循環から脱出し、大人が冷静に対応したいと学びました。

 

ADHDは病気ではない

障害の特徴をよく理解をして、少しの工夫や対応で適応できる事も多くあります。
また、まったく同じ人間は存在しません。子供それぞれ問題は違うのです。
それぞれが生まれ持った自分を愛せるよう、私は息子に手をさしのべ笑顔で過ごせる母親でありたいです。

 

 

 

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