子どもを伸ばす「褒め方」は「認める」ことだった
すでに、よくとりあげられていることですが、日本の子どもたちの自己肯定感は、諸外国に比べて非常に低いというデータがあります。
これもまた心痛むことですが、自ら命を絶つ小中高生の数が増えているといいます。
この世に生まれてきたすべての子どもたちに「自分は価値ある存在だ」と感じてもらいたいと思いますが、
我が子も小学校入学と同時に突きつけられた義務教育という落とし穴にはまりかけたので改めて、どんな関わり方によって子どもは存在価値を感じ、前に進む力を得ていけるのか考えるようになりました。
「無条件の存在承認」が子どもの前進を促す
今、自分がどんな状況にあっても、どんなに無力であっても、「自分の存在そのものを無条件に肯定してもらえる」
その安心感と喜びは、子どもにとって何よりも大切なことだと思います。
とはいえ、子どもの将来を思うあまり、過度な期待をしてしまったり、もっと親として出来ることはあるのではないか。
という思いが強くなり子供に親の願望を押しつけてしまうことがあります。
この愛情方法は子供自身に「何かができなければ承認してもらえない」と思わせてしまうかもしれません。
本来は、無条件の存在承認で満たされることによって、子どもは自身を持って力強く前進して行くのだと思います。
では無条件に肯定してもらっていると感じられる接し方はどんな事なのでしょうか?
承認されると愛情タンクがいっぱいになる
存在承認は、「君がいると現場が明るくなる」など、相手の存在を認めることです。
人には愛情タンクがあり、大きさは人それぞれ違い
その人の愛情タンクが溢れるまで愛情をそそぎます。
愛情タンクが満タンになった人は、他人を心から愛し優しくすることが出来る。
と昔、どこかで耳にしたことを思い出しました。
愛情を満タンにする方法は…
子供から求められるだけ愛情を注ぎ、
話しかけられたら目を合わせて見てください。世界で1番大好きだよ、と言ってあげてください。
そばにいて欲しい時、一緒にいてあげてください。
抱っこと言われたら抱っこをしてあげてください。
そして、定期的にコップに愛情を注いであげることが必要なのです。
他にも褒め方には、「結果承認」「行動承認」がある
結果承認とは…
「君が描いた図面は分かりやすい」など、相手の行為の結果を認めること
行動承認とは…
「君のあいさつは気持ちいい」など、相手の行動を認めること
例えば…
「わぁ!すごい上手!」⇒「たくさん描いたね!」
「絵を描くのが上手!」⇒「丸がいっぱい描けたね!」「色々な色で描けたね!」
「お手伝いが出来て偉いね」⇒「運んできてくれてありがとう」
⇒「持ってきてくれて助かったよ」
「上手に出来たね」⇒「最後まで諦めずに頑張ったね」
「○○くん賢いね」⇒「よく考えてやったんだね」
このように人格や能力や結果にフォーカスするのではなく
子供が「したこと(行動)」「頑張ったこと」などを
そのまま言葉にして認めてあげる褒め方がよいそうです。
存在自体を認めている気持ちを伝える
子供の“努力した事”や“出来た事”をフォーカスしがちですが、
「貴方が居るだけで嬉しい」と言葉で伝えるようにしたことで
子供は笑顔で過ごす時間が増え、明らかに表情の変化が分かりました。
この心がけで「褒め方」の言葉がけも意識し変えていっています。
関わりが子供のマインドセットに影響をあたえ心の成長につながる方法は
実はとてもシンプルなことだと感じました。
あれこれ考えてしまった時は
ただただ、我が子に愛情を注ぐ。のでも良いのです。