かわいい息子はADHD。ずば抜けた問題児家族のすすめ

長男7歳。長女2歳。5歳差の息子と娘のママです。片田舎でWebデザイナーとして仕事をしながら育児奮闘中!7歳の息子は小学1年生になりADHD(注意欠如・多動症)と判明し、発達障害について無知だった私が試行錯誤しながら過ごす日々を記録していこうと思います。障害があってもなくても家族で楽しく暮らす事を第一に行った取り組みもご紹介します。

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地元で子育てをする理由。田舎で子育てのメリットデメリット

5年前から私は地元に戻り、実家と同じ敷地内にマイホームを建てて暮らしています。
夫の地元ではなく、私の地元を選んだのは、夫が希望してくれた事が大前提にはありますが、
地元に戻った理由は他にもあります。

そもそも田舎や地元が嫌で、若かりし頃に上京した私が、自分の地元に戻って子育てするなんて想像もしていませんでした。
それでは何故?地元を選んだのか。子育てを田舎でしようと思ったのか。
地元にUターンしようか、田舎で子育てしようか、悩んでいる方の参考にまとめました。

 

田舎道

 

 

上京したから地元の良さに気がついた

私は、田畑に囲まれた自然いっぱいの田舎で育ったのですが、中高生になると田舎の不便さや都心への憧れを持つようになり
高校卒業後の19歳から都心に上京しました。

幼少期からデザイナーになる夢があったので2年生の専門学校に進学させてもらい、20歳でグラフィックデザイナーとして就職しました。
その後、25歳で結婚をし30歳で長男を出産したりと公私ともに充実しており(勿論たくさんの紆余曲折はありますが)、32歳まで都心で仕事をしました。

14年間都心で生活をする中で、私は学生、就職、結婚、出産を経験し、沢山の事を学んだと思います。

社会人になり出会った人の数は覚えていないくらい。笑
出会いによって刺激をもらいつつ、出会った人の数以上の失敗も経験しています。
そして、収入と支出のバランスが悪くて、お金がなくて食費を削ったり、当時付き合っていた夫との交際費もカツカツでしたが
苦しいと感じたことはなく、好きな仕事ができて、好きな場所にすぐ行くことができて、友人も沢山できて充実していたように思います。

その14年間の中での、私自身の価値観を変えた大きな経験が2つあります。

 


都心での生活で価値観を変えた2つの大きな経験

2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震「東日本大地震


②2015年(平成27年)第一子、息子の出産・子育て

 

東北地方太平洋沖地震「東日本大地震」で得たこと

今から10年前の「東日本大地震」時は、都心の職場8階で仕事をしていた時で、
地震発生時の大きな揺れは、生まれてはじめて死を感じた瞬間でした。
8階だったこともありビルの揺れは何時間も続いていて、テレビを見ると津波や火災の映像が流れてきて恐怖しかなく、
路上は徒歩で歩く人の渋滞と、コンビニもスーパーも食料品棚が空っぽになってしまい、首都直下地震ではないのにこんな状態になってしまうのか。と唖然としました。

地震後も計画停電や余震が続く日々で、 日常生活に必要となるインフラは「電気」「ガス」「水道」 「通信関係」「交通関係」への影響が大きく
都心は災害に弱い場所だと理解し、長くは都心に居ることは難しい。と考えるようになりました。

 

②第一子、息子の出産・子育てで得たこと

節約しながら交際していたので、結婚後は夫との二人暮らしを満喫し、仕事もスキルアップする為に転職をしましたが、
結婚5年目で第一子を授かり30歳ではじめての出産を経験しました。
出産は命懸けだし、待ったなしのはじめての子育ては、想像以上の大変さでした。笑

そして、息子はとにかく元気で(結果ADHDだった)、話を聞いてくれない。。。
病院に連れていく。保育園の送迎。はとにかく大変で、周りに頼れる人がいなかった為、自分が体調を崩しても休んでいる暇がなくて途方にくれました。

当初の夫は激務で、休みもバラバラで食事を一緒にする時間もなく
夫婦で顔を合わせられる時間も本当に少なかったです。
私が仕事を辞めれば良かったのかもしれませんが、大好きな仕事を辞める選択肢はありませんでした。

息子の個性(ADHD)への対応と、息子はとにかく外遊びが大好きなこと。
我儘ですが、私の体力の限界は子育て開始2年ではっきりしました。

夫婦以外で、助け合える大人の手が必要。
やんちゃなADHDの息子が、おもいっきり生活できる環境が必要。

ということです。

 

都会を離れて地方に引っ越ししたメリット、自然豊かな田舎で子どもを育てるメリット

 

都会を離れて地方に引っ越ししたメリット

  • 職場が30分以内の「職住近接」で通勤時間の時間消費を削減
  • 夜の家族との時間が増えた(食事が一緒にできる)
  • 親が近隣に居るので 子育てなど助けてもらえる
  • 大人が体調を崩したときに(子供の風邪をもらう事が多い)親が助けてくれる
  • 地元なので近所とのコミュニティがあるので、有事に助け合える、育児に寛容
  • 農家さんの知り合いが多くお米、野菜が新鮮で分けてもらえる

 
息子が誕生し、一筋縄ではいかない子育てに悪戦苦闘し、夫婦の仕事環境と生活を「家族に合わせる生活リズム」に変更しようと夫と一年かけて話し合いをして、
息子が3歳になる頃に都会を離れて地方に引っ越ししました。

当初勤務していた職場は夫婦共に2時間ほどかかる場所だった為、往復4時間の通勤時間では引っ越はデメリットになってしまうので退職しました。
幸い、夫も私も、賃金の減少があったとしても「どこにいっても働ける専門職」なので職場を辞めるという選択ができました。

転職先の条件は妥協せず、現在、夫も私も納得した職場に転職をしています。

 

自然豊かな田舎で子どもを育てるメリット

  • 子どもは心にゆとりを持ってマイペースに育つ
  • コミュニティが家族みたいになりやすい
  • 都会よりは安全
  • 子どもは自然を身近で学べる

息子は1歳になると外に興味を持ち、公園へ連れて行くと、土遊びや生き物を見つけては目を輝かせながら自然あそびに冒頭していました。
また、ADHD傾向で夢中になると道に飛び出してしまったり、親が怒っていても遊んでいると捉えてどんな場所でも走り回ってしまう姿を見て、
自然の多い田舎で育てた方が、息子の遊びたい!という探究心を育てることが出来るのではないかと考えるようになり
我が家の場合、田舎にメリットを感じる事が多かったのです。

 

単純に、子どもが身近で生き物に触れる機会があることを嬉しく思っています。
私自身の子供時代の記憶が、畑や田んぼに行ったり、昆虫をつかまえたり木登りをしたりと、
何もないからこそ「想像力」「希望」「夢」などを抱いた当時の良い思い出がたくさんあります。

不便の中で自分の希望を叶えるためにはどうしたらよいか。
それが今の私を支える土台になったのは間違えありません。


都会であれば、様々な芸術に触れる機会がそこらじゅうにあり、学校や習い事に関しても、希望するクラスがないということはありません。
子どもがマイペースに育つのは嬉しい反面、競争心が芽生えにくかったり、井の中の蛙になってしまったりということもあり得ます。
自然の中の子育ては、メリットもデメリットもあります。

しかし、どんな環境で子育てをしても、ある程度のバランスをとることはできると考えています。


例えば、私の住む場所に美術館はないものの、車で45分で行けば美術館があります。

また、文化的なイベントに触れたい場合は、少し足をのばして都心に出れば楽しめる。という選択もあると思います。

習い事に関しては、オンラインでの習い事を活用すれば、自宅で手軽に学ぶ環境がそろう時代です。
息子は現在、フィリピンに住む先生とオンライン英会話を受講していたりと、デメリットを補うことができています。

 


メリットもデメリットもある自然の中での子育て、上手にバランスを保てれば子どもにとって素晴らしいことも多いです。

また、子供が成長した時に子供自身が「どこで生活するのか」は個人の自由なので、成長した息子と娘が田舎を選ばなくても良いと思っています。


人生、家族で過ごす時間はとても短いです。今しかない子育てや家族の時間を、親も子供も一緒に楽しみたいと思います。 

 

今のコロナ禍での子育てや仕事との両立などストレスを抱えている方も多いと思います。
子育ての環境を考えている皆さんにとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

 

 

子どもと母