かわいい息子はADHD。ずば抜けた問題児家族のすすめ

長男7歳。長女2歳。5歳差の息子と娘のママです。片田舎でWebデザイナーとして仕事をしながら育児奮闘中!7歳の息子は小学1年生になりADHD(注意欠如・多動症)と判明し、発達障害について無知だった私が試行錯誤しながら過ごす日々を記録していこうと思います。障害があってもなくても家族で楽しく暮らす事を第一に行った取り組みもご紹介します。

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常に自分を疑い信じる。子育てを幸せにするマインドセット

育児をする前の私の口癖は「私は私だから」「あなたはあなた」と言うことが多く自己責任論よりの考えで

自分の行動の責任は自分にある。私が事実を納得しているのであれば問題はない。
あなたはあなたらしくいることが、お互い幸せではないのか?

と、10代後半から20代の頃は思っていました。

 

しかし、命を授かり新しい生命を世に出し、いざ子育てを経験すると、
「私の考えていた私」ではなく「あなたはあなた」と決めつけられることが出来なくなり凝り固まった考えだったことに気がつきました。


時間は無限ではなく有限な資源ですが、自己責任で済まない問題は多く、さらに多くの時間を必要とすることもあるということです。

自分の責任だと考えることは全て悪いことではないのですが
現実的に自己責任で終わらせられないことはこの世に多く、自己責任論の限界を感じます。

 

 

一度立ち止まり、自分を疑う

 

時代は常に流動し、私たちの価値観も常に変化している今、人も社会も変わり続けることが必要とされている中で、その時の自分を信じ続け、自己責任論を振りかざしていては、意味はほとんどないでしょう。

自分を信じることだけでは前に進めず、コロナ渦によって加速化された時代には置いてかれてしまいます。

 

子育てにおいても、「〇歳で○○出来るようになる」「男の子は○○だ」「この教育法で間違いない!」と自分の考えを信じ続けていると
トラブルが起きた時や、子供が成長過程で自分の思った通りにいかなかった場合に、考えを白紙にし方向転換することが難しくなります。

 

そこで、適度に「自分を疑う」ことを習慣化し、自身を見つめ直し、何かが間違いだったことを知ったとしても、常に学習することで成長し続けれるのです 。

 

これでいいのか?
何か見落としてはないか?
どこかで当たり前だと思考を止めてないか?
違う視点で見ればどうなるか?

 

と自問自答することはストイックなようですが、心をコントロールしていることにもなるのではないでしょうか。

そして、最後は新たな自分を「信じる」ことで前に進めると考えています。

自分を疑って、自分を信じて。の繰り返しをする事で、
ADHDの息子へのサポートの方法も随分と楽になりました。

 

マインドセット

 

 


マインドセット」で自分自身で気持ちを切り替える

 

マインドセット」とは、もともと心理学の用語で、「無意識の思考や思い込み」などを意味する言葉です。

自分の思い込みや思考パターンは、自分自身でなければ気づくことができませんが、幼少期の子供への言葉がけでマインドセットが変わると言うことになります。

 

例えば「あなたはのんびりしているわね」「片付けができないのね」と、親が失敗をネガティブなものとしてとらえている場合、
子供はその言葉によって「わたしはのんびりや」「わたしは片付けられない子」とマインドされるそうです。


思い込みで本来の出来ることが出来なくなってしまい、努力がたりないんだ!と言った精神論は更に人を追い込むことになるのは言うまでもありません。

 

ある研究から分かったのは、例えば、失敗をネガティブにとらえる親ほど、学業成績がよくなければ、「どうしたら改善のためのサポートができるか?」と考え行動するよりも、「この子には能力が不足している」と心配してしまう傾向にあるということ。
結果、子供は、「自分には無理」といった「固定型マインドセット」を身に着けてしまうというのです。
一方、失敗を「学ぶチャンス」とポジティブにとらえている親の子供は、「頑張ればできる」といった「成長型マインドセット」を身に着けていたというのです。

 

固定型マインドセット

「知能」は変化しないものだと考える在り方のこと

 

成長型マインドセット

「知能」は努力によって変化するものだと考える在り方のこと

 

発明家トーマス・エジソンの、失敗についての考え方はとても有名で『失敗は成功と同じくらい重要』だと言っています。

 

子育て中は小さな失敗だらけ。
まず、それを失敗と捉えるのか、経験と捉えるのかでは親の気持ちは随分と違います。
失敗をしないように促す教育の中にいると、『失敗が怖い』『失敗してはいけない』と考えてしまうのは当然です。

 

現実、お母さん方の言葉で「うちの子は普通でいい」「一度失敗したら二度目は許さない」と言う人もいて、
息子が1年生の時に、学校の休み時間にクラスメイトと校庭の禁止箇所に入ってしまい、先生たちからこっ酷く叱られたことがあります。ざっと男女10名ほどの1年生が怒られたので、各御家庭の親御さんの考え方もいろいろで承知ですが、
その中の数名のお母さんは毎度の「誰が先に言い出したのか」と、犯人捜しをはじめまました。

 

想定通り、先頭をきっていたのは我が息子。笑

 

犯人捜しをしたお母さんの言い分は、
『言い出した子が悪い。うちの子は我が子に引っ張られて禁止箇所に入ったんだ』

そして、
『ただ、引っ張られて入ってしまった、うちの子(犯人捜しをしたお母さんの子)も悪いから、当面は外遊び禁止にするように学校に言ったのよ。』
でした。

 

開いた口が塞がらない。状態になった私ですが、犯人捜しママに賛同することはなくその場を終わらせ、私は外遊びを禁止するような事は言わずに息子には注意だけで終わらせました。

 

その後、数週間後、子供たちが禁止箇所に再度入ってしまいました。

犯人捜しお母さんは激怒し、怒りの電話を私にかけてきました…

『ずっと外遊びを我慢させて、やっと外遊びを解禁したのに、また一緒に引っ張られて禁止箇所に入ってしまった。本当に困るんだけど!』

 

この問題は問題が沢山ありすぎてこの記事内では根本的問題はふれませんが、
明確なのは、大人の支配によって子供が押さえつけられていることです。

子供が注意しても分からない、行動してしまう。のは、子供が悪いと思い込み、失敗した事だけをフォーカスしてしまうのは
完全に固定型マインドセットが働いているが分かります。

 

私は、こんな風に考えてみてはいかがでしょうか?と提案しました。

 

子供が分かるように説明する工夫を行ったり、
子供が入らないように視覚的に工夫を行うことを試みては?

 

自宅では、学校の校庭の空撮写真を印刷して(googlemapで検索すれば簡単!)子供にどこが危険で禁止されている場所なのか赤丸をつけさせ再認識させ、リビングの目がつく場所に貼りました。
学校側では、本当に危険な箇所に立ち入ったら音が鳴る工夫をしてもらいました。

 

それからは、子供達が禁止箇所に入ってしまったと言うことは耳にしていません。

 

本気で子供のことを考えて行動し発言すると、子供は本気で向き合ってくれることや
思考を変えることで、子供達の安全を守ることが出来ました。

犯人捜しも、外遊び禁止も、失敗は許さないも、子供には意味がないのです。

 

子育てをしていると、子供が「残念な結果」を持ってくるということが時にあるものですが、ひとつひとつの「失敗」を「成長型マインドセット」を育む絶好のチャンスととらえ、前向きな言葉がけをすることをしていきたいと考えています。

 

また、ポジティブな思考力の方が、親自身が子育ての時間を幸せに感じられるのではないでしょうか。