【居場所はひとつじゃない】居場所を複数持ち 生きづらさを知らない生き方へ
小学1年生、7歳になると義務教育がはじまります。
当たり前のように学校に通い学校で過ごす時間が長くなる子供時代。
だと思い込んでいますが、義務教育の教育現場がかならず子供が居るべき場所ではありません。
勿論、家庭と言う居場所も全てではありません。
息子は小学校入学後1ヶ月でADHDと診断され、
学校ではADHDの○○君になりました。
小さな失敗も、次は大事(おおごと)になるかもしれない。
他者とは違う行動は、周りに不影響を与える。
と、先生達は過敏に反応しました。
集団の中で本来の力を発揮できない息子は、イライラする事も多く
頭では分かっているのに、衝動を抑えられないこともあるので理解してもらえないことが日常生活で多発します。
学校は無理していく場所じゃないよ。
君の居場所は学校だけじゃないから。
私も夫も息子には言いますが、
息子は、学校が好きだと言うのです。
学校には友達が1年生から6年生までいるし、先生もいる。
授業も疲れるけど好きだと言いました。
狭い世界しかしらなければ、今、居る場所が良い。どんなに辛い思いをしても居場所はここだと思うもので
成長していく過程で、現実を理解した時に、絶望する子供達は多いのではないでしょうか。
居場所を複数持つ
息子の場合の居場所とは
- 家庭
- 学校
- 学童児童クラブ(放課後)
- 空手(地域で行っている)
- 祖父母
- 近隣のおばちゃん・おじちゃん
家庭や学校(学童クラブ)、祖父母の存在は、息子の生活時間の大半しめる場所です。
地域で行っている空手は、市内の大人と子供が参加しているので、学校以外の人たちとの関わり合いがある場所です。
近隣の方とは、日常で関わり合いが深い大人が居る場所です。
家庭内で嫌なことがあれば、祖父母の家に逃げます。笑
学校で嫌なことがあっても、空手で出来た友達や大人がいます。
近隣のおばちゃん、おじちゃんは、外遊びをしていると畑仕事をしながら見守ってくれるので、虫を捕まえると「みてみて!」と言って話をするのです。
思い通りにいかない事ばかりだけど、見守られている人が多く、居場所が複数あることは人とのつながりが必然とあり孤独ではありません。
地域活動やボランティアにも積極的に参加すると、子供の孤立感は少ないのでは?と考えています。
成功体験を増やし生きやすい場所をつくる
成功体験を積み重ねていくことは、ADHDの子供に限らず全ての子供に大切なことです。
息子の場合は、虫や昆虫が好きな以外にも、絵を描くのが好きで得意なことではありますが、学校では集団の中にいることで集中が続かず、本来の力を発揮することが出来ずにいました。
だったら、学校以外の絵画コンクールに参加させてみよう!と思い立ち、
市のコンクールに挑戦させました。
描くのは家庭内で出来るので息子らしい絵を完成させ提出すると
1年生の部で銀賞をもらうことが出来ました!
分かりやすい評価ばかりが全てではありませんが、銀賞をもらったことで小学校にも連絡がいき校内で賞状授与があり、息子は大喜びしていました。
この成功体験で自信を持った息子は、学校以外のコンクールに挑戦する意欲が出て、僕は絵が好きなんだ!と胸を張って言うようになりました。
また、息子は生き物採取が好きなので、我が家は沢山の生き物を飼育しています。
生き物に関しては探究心が強く何時間でも時間を費やせる集中力があるため、夏休み期間中は時間が沢山あるので、飼育メモをつけて記録を残すように息子に提案してみました。
飼育状況を記録していく中で、ハプニングや更なる発見がありました。
大きな経験となったのが、飼育中のニホンカナヘビが卵を生み死んでしまったのです。
息子は卵が生まれた感動と同時に、死んでしまったお母さんカナヘビの事を悲しみ「卵のお母さんになる!」と言いました。
そこから、卵の飼育がはじまり36日目に無事にカナヘビの赤ちゃんが孵化したのです。
息子の記録は、夏休み明けに息子が学校で発表すると先生達は驚いた様子で息子を沢山褒めてくれたそうです。
卵を孵化させた体験は家族にとっても大切な思い出になりました。
子供それぞれの得意なこと、興味があることを、親が理解してサポートする事で成功体験を増やす事に繋がりやすいです。
体験する事は容易なことでないことばかりですが、人は大きさの大小は問わず、成功体験の積み重ねにより学びを継続し続けることが可能であり、
それは今後の取り組みへのモチベーション、つまり潤滑油のような役割として大きな影響を及ぼしていくのではないかなと思うのです。