かわいい息子はADHD。ずば抜けた問題児家族のすすめ

長男7歳。長女2歳。5歳差の息子と娘のママです。片田舎でWebデザイナーとして仕事をしながら育児奮闘中!7歳の息子は小学1年生になりADHD(注意欠如・多動症)と判明し、発達障害について無知だった私が試行錯誤しながら過ごす日々を記録していこうと思います。障害があってもなくても家族で楽しく暮らす事を第一に行った取り組みもご紹介します。

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【子供にとって豊かな生活とは】田舎暮らしで実現した頑張らない食育

田舎での子育ては、「食育」と気合を入れずとも、食材と食卓がつながっています。

 

私の住む近隣はこれといった物がなく、田畑に囲まれていて、農家でなくとも季節によって食べ物を作り自宅で食べている方がほとんどです。
野菜、お米、小麦で一年中田畑は色づき、春になると金色の麦畑が広がり、夏になると田植えが始まり蛙の合唱が響き、その蛙を食べに白鷺や最近ではコウノトリも見かけるようになりました。
冬は芋ほりをしたり、葉物野菜が畑に沢山育てられています。

 

何もないけれど田畑があるから、田畑が子供たちの遊び場でもあり学ぶ場に自然となっているのです。
地域で作られた食材を収穫し、自然な形で食材が食卓に並び口にすることを五感を使って経験でき、食育において田舎暮らしは大いに役立っています。

 

食育(しょくいく)とは、様々な経験を通じて、食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることである。
2005年に成立した食育基本法においては、「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」と位置づけられている。
単なる料理教育ではなく、食に対する心構えや栄養学、伝統的な食文化についての総合的な教育のことである。 この言葉を造語した石塚左玄は、食品の与える影響に関する独自の説によって、子どもに食べさせる食品の影響によって子どもの心身を養うという意味で用いた。

 

野菜やお米、果物がどのように収穫されるのかが日常生活の中で当たり前にあります。


畑で虫取りをしながら、子供達にも野菜の収穫を手伝ってもらったり、農耕機で土を耕す経験をしたり、草取りも当たり前に子供も参加します。

泥だらけ汗まみれになって育てた野菜や果物、お米などを調理して食べるのは人が生きていく基本になります。いっぱい体を動かした後に食べるご飯は格別なので、子どもたちの食べ物への関心も高まります。


農家の方との触れ合いや先人の知恵を学ぶことは、子どもたちにとっては貴重な経験になっていると思います。

 

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五感に働く幼児の自然体験の必要性

今は自然体験をしなくても部屋の中で十分遊ぶことができ、テレビやパソコンなどで情報を得ることができるのはメリットでもあります。
自然体験が少ない子どもというのは都市部の子どもに限ったことではなく、田舎に住んでいても殆ど外に出ず、テレビやゲームに夢中な子どももたくさんいます。

 

本物の情報は自分が目で見て体験したことでなければわかりません。子どもたちに必要なのは膨大な情報ではなく、生きていく上で必要な実体験です。
人間は自分が実際に目で見て触れて感じたものや味わったもの、実経験を重ねることで判断力や決断力を身に着けて行きます。

 

歩けるようになった子どもにとっては外の世界は魅力的で、我が子ふたりとも、外で歩けるようになった時の子供の瞳の輝きに私は感動しました。
本能で外の世界を知りたいと思っている子供に、長時間、スマホやテレビを見せておくよりも、この子達は外で何を発見するんだろう?と考える方が先行しました。


外は季節天候により、暑かったり寒かったり…。居心地の良い時ばかりではありませんが、外の世界の楽しさを知っている子供達は居心地の良さよりも常に新しい刺激を求めているのです。


都市部では、田んぼや畑、森林や川など便利な生活と引き換えに身近に感じる自然が少なくなってきました。
本来であれば、田んぼがあれば、ドジョウやメダカ、オタマジャクシ・蛙など子どもは喜んですくいに出かけて行きます。
畑には蝶々やとんぼ、バッタなどの昆虫の宝箱なので、子どもは虫取りに夢中になります。

 

息子は田んぼが大好きで、カブトエビハリガネムシ、ヤゴ、といった図鑑でしか見たことのない生き物を捕まえ、その生態を図鑑で調べます。
図鑑でも分からない場合は、パソコンで調べる事もあり更に深掘りするようになりました。

 

時には虫の羽を取ったり、蛙を投げつけたり残酷な遊びもしましたが、周りの反応を見ながら、大きくなるとそんなこともしなくなってきました。大人に言われた事はそっちのけで、自然の中で子どもたちは自分で考えて行動し、学びながら遊びを楽しんでいるのです。

 

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幼児に自然体験をするメリット

幼児期に自然体験させることで様々な知識を身につけていきます。人間が作ったものでない土や岩場、草むらを歩くことで身のこなし方、バランス感覚も養われます。

 

  • 命の大切さを学ぶことが出来る
  • 社会で生き抜く力を身につけることが出来る
  • 身体能力が高まる
  • 五感が研ぎ澄まされ感受性が強くなる
  • 自然に対しての畏敬の念が養われる


学校教育や家庭などで命の大切さを教える機会がありますが、命の大切さは言葉で教わっても実感として分からないものです。
ゲームやアニメの世界だと、死んだ人が生き返ったりします。でも、現実にはそんなことはあり得ません。


動物や虫、花たちは生まれてきて必ず死を迎え、命に大きいも小さいもないことを子どもの頃から体験していると、自然に自分もその一部だということを意識していきます。
命の大切さ、儚さは机上で学ぶことは難しく、自然の中で見つけていくものです。

 

そして、自然体験をすることで知的好奇心が刺激され、探求心、自分で考えて行動する力が自然と養われていきます。
例えば虫取り一つにしても、どうやって捕まえる?どこに行ったら捕まえられる?いつが捕まえやすい?なんて考えてなくても、何度も経験するうちに分かってきました。
最初は上手にできなくてもだんだん上達していくことで自信をつけていき、失敗することもありますが、失敗を重ねることによりどうやったらできるようになるかを経験していきます。


その力は子どもの社会で生き抜く力になるそうです。発達っ子の息子にとって将来の支えになってくれると嬉しいです。

 

過去にも「田舎で子育てをするメリット」について記事にしています

 

micocolo.hatenablog.com

 

 

 

幼児期には走ったり、転んだり、くぐったり、登ったり、落ちたりして、自然の中で遊ぶことでいろいろな身のこなし方を体験することで身体能力が高め、
自然の中で身に着ける感覚。

観る力、聴く力、触れる感覚、味わう感覚、香りを感じる力…。

それは、大人が教えられることではないですよね。

 

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子供にとって豊かな生活とは

 

幼児期の五感は、小さなころから色んなものに触れて感じることで、身につく能力です。


写真や映像で見ることができても、香りや感触を感じることはできません。実際に目で見て触って確かめる…。そうすることでもっと知りたいという好奇心、探求心が生まれてきます。そこにある事実をみて、初めて子どもたちの本当の知識に結びついていきます。実際に目で見て感じて覚えたものは頭の中にしっかり刻まれていきます。

 

言われたことをそのまま信じる、覚えることで「成績が良い子」には育つかも知れませんが本当の意味での「頭が良い子」には育ちません。


自然体験をさせることで子どもの感受性が育ち、生きたイメージを持つことでき、豊かな知識を身につける能力が備わることが『子供にとって豊かな生活』なのではないでしょうか。