かわいい息子はADHD。ずば抜けた問題児家族のすすめ

長男7歳。長女2歳。5歳差の息子と娘のママです。片田舎でWebデザイナーとして仕事をしながら育児奮闘中!7歳の息子は小学1年生になりADHD(注意欠如・多動症)と判明し、発達障害について無知だった私が試行錯誤しながら過ごす日々を記録していこうと思います。障害があってもなくても家族で楽しく暮らす事を第一に行った取り組みもご紹介します。

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【家族のスタディスペース】ADHDっ子のリビング学習法

小学校入学と同時に子ども部屋や勉強机を考えるご家庭も多いようですが
息子には「子ども部屋」も「勉強机」もありません。

 

「子ども部屋」ではなく、リビングに「キッズスペース」をつくり
「勉強机」ではなく、リビングに「スタディスペース」をつくりました。

 

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私の実体験で低学年のうちは子ども部屋を使う事が少なかったのと、息子がひとり部屋は恐いからいらないと言ったのが大きな理由にはありますが
子どもが小さいうちは近くで見守って観察していたい(子どもの得意なことを知りたい)とい気持ちがあったからです。

 

また、子ども机に関しても、成長していく段階で中学・高校生になったときに子供用机が嫌でお洒落なテーブルに憧れていました。
幼児向けの机は場所もとりますし重くて軽い気持ちで処分できる価格ではないので、ひとり部屋が必要になった時に成長に合った机を購入したいと思っています。


そこで、リビングには北向きの壁全体を「スタディスペース」として長テーブルを設置し、パソコンや息子の勉強するスペースにしました。
そして椅子だけは息子の勉強用の専用の学習椅子を購入しています。

 

購入したE-Toko [イートコ]子供用学習椅子は、勉強に集中しやすいよう人間工学的に設計された学習用の椅子です。
正しい姿勢で疲れにくく、高さや奥行きなどを調節でき、成長段階に合わせて長く使う事が出来るのが購入の決め手でした。

 

 

 

遊ぶ場所と勉強・作業する場所をリビング内につくり、メリットとデメリットがありますがリビング学習にして良かったと思っています。


ただ、メリットとデメリットをあげてみると…

 

 

リビング学習・キッズスペース の メリット

 

  • 一定の強制力・緊張感がる
  • スモールステップ
  • 親が勉強を見てあげられる
  • 成長を側で見ることができる


好きではないこと以外の集中力は残念ながらなく、ADHDの子が興味のもてない作業に取り組むためには、何かしらの強制力が必要です。
大人が同じ空間にいることで、サボろうと思ってもサボれませんし、
集中できないことでも、とりあえず与えられたタスクをこなすことはできます。

ただ、強制力の中でも、わからないことがあれば大人にすぐ質問することもでき、子どもの勉強状況を把握することで
勉強の遅れに気がついてあげることは大きなメリットです。


子どもの小さな達成を近くの大人が褒めることもでき、喜びを分かち合えうことで子どもの意欲を育て学習への意識を下げない事につなげます。

 

また、学校教育の世界には基本中の基本技術として「スモールステップ」という考え方があります。

 

例えば子どもにやらせたい勉強がABCの3つあったとします。「AとBとCが全部できたらこっち持っておいで!全部できたね!100点!」
これが通常の指導。

 

ここでスモールステップの考えを強くすると、
「Aができたら持っておいで!お!できたね!すごい!じゃあ次Bできたら持っておいで!」
となります。

 

前者、ABCを一度に持ってこさせるやり方だと、B辺りでわからなくなった子は成功体験を得られないまま失敗だけして終わってしまいます。

スモールステップであれば、Aをクリアした段階で一度評価される。そして成功体験をもった状態でBに取り組み、そこでわからなければBのことだけを聞けるんです。


更にスモールステップを強くしていくとこうなります。

 

「Aができたら持っておいで!お!Aをやろうとしてえんぴつ持ったのか!えらい!」

ここまでくるとかなり極端な例ですが、実際勉強が嫌になった子はえんぴつを持つことすら拒絶します。そういった子にも成功体験を与えられるのがスモールステップの考え方です。

 

リビング学習・キッズスペース の デメリット

 

  • 兄妹の存在が気になってしまう
  • テレビの誘惑がある
  • 集中できない
  • リビングが散らかりやすい

 

妹の存在が気になってしまうのは当たり前なので、勉強するときはリビングの中心に背を向けた状態で「スタディスペース」で行います。

背を向けることでテレビも見ることは出来ません。
ただ、勉強中にテレビをつけるのはADHDの子どもに対して御法度なので、
妹には分かるように説明をし、静かな集中できる遊びをしてもらいます。


ここで、妹に我慢をさせていますが、我が家の考え方としては娘にとって必要な我慢です。

息子の場合、短時間集中型学習法なので、長くて40分くらいなので
娘も「お兄ちゃん勉強中だからね。私もお勉強するの」と真似て、お絵かきやパズル、粘土遊びを楽しんでいます。

集中出来ないときは洗濯物を手伝ってもらったり、お料理を一緒にしたりすれば40分はあっという間です。

 

最後に散らかる。のは、子どもがいれば当たり前です。笑
散らかったら家族みんなで片付ければ良いだけです。

 

 

ADHD傾向の強い子どもは自尊心を守る工夫が大切

 

ADHD(グレーゾーン)の特性を活かした勉強法の取り組み』や今回の『ADHDっ子のリビング学習法』は、
失敗をできるだけ遠ざけ、少しでも成功体験を感じさせてあげる工夫や取り組みを実践しています。

 

また、低学年中の学習の「基礎」を定着させ基礎学力を身につけさせることは
今後の自尊心にもつながってくるので、親も根気よく一緒に楽しんで過ごしたいと思っています。

 

ADHDの特性を理解して、特性と上手に付き合いながら過ごすことで、その特性を長所に活かせたらラッキーくらいで考え。笑
ずっと全力だと疲れてしまうので、少しの工夫で随分と違ってくるのだと考えています。