かわいい息子はADHD。ずば抜けた問題児家族のすすめ

長男7歳。長女2歳。5歳差の息子と娘のママです。片田舎でWebデザイナーとして仕事をしながら育児奮闘中!7歳の息子は小学1年生になりADHD(注意欠如・多動症)と判明し、発達障害について無知だった私が試行錯誤しながら過ごす日々を記録していこうと思います。障害があってもなくても家族で楽しく暮らす事を第一に行った取り組みもご紹介します。

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【ADHD小学生と生き物】昆虫・川魚(淡水魚)・爬虫類の飼育

息子は幼児期から生き物に興味があり、夢中になって虫取りをする姿は正に狩りをしているようです。
ADHDの遺伝子が狩猟民族から受け継がれているという説は事実だと思わせるような。息子の動きは狩りをしているようなので、息子の狩猟スタイルにひいてしまう人もいます。笑

 

度々記事にしていますが、私が「田舎暮らし」を決断した理由のひとつは、息子の狩猟姿を見てです。

 

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田舎暮らしをはじめて5年経ちますが、この5年で飼育した生き物はたくさんです。
残念ながら飼育に失敗して生き物が命を落としてしまった経験も多いです。


命に大きいも小さいもないので、飼育していると「かわいそう」と周りから言われるたびに親として悩んだこともありました。
ただ、息子自身の飼育したいという気持ちを尊重し息子自身の心身の成長を願っていて、そして飼育するということは同時に責任を伴う事を経験してほしいと考え飼育を止めずにいます。

 

飼育するにあたり、生態を知らないとはじまりません。
そして、食べないと死んでしまう。
環境を整えないと死んでしまう。
ということを、息子自ら学んでいます。

 

弱肉強食や食物連鎖も、言葉から学ぶのではなく実体験で知ることで興味や知識は増える一方です。

 

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どんな生き物も食べずにいれば死んでしまう

 

生き物を飼育することで「食べる」ことを深く考えるようになった息子。


生き物の命のつながりは「生き物は生き物を食べる」という絶対的な仕組みがあり息子は食事を残さなくなりました。
お腹がいっぱいでどうしても食べられない時は「ごめんなさい」と食事と私に言います。

 

そして、飼育している生き物に食べる物を与えるために、息子は毎日、飼育中の生き物の食べ物探しをしないといけないのです。

大半が、生きている物を食べる生物が多く、例えば、

 

カマキリであれば生きたバッタを食べます。
カエルは生きたミミズを食べます。
ヤゴは生きたオタマジャクシを食べます。

 

食べ物探しは、骨の折れる仕事なのです。


ですが、息子が食べ物を獲らないと飼育している生き物は死んでしまうので、食べ物が獲れない日が続いた場合は息子本人が自然環境に逃がすようになりました。

 

その点、野菜の切れ端を食べてくれる生き物に関しては飼育しやすいことを知りました。
タツムリやコオロギは野菜の切れ端で大丈夫なので、息子は、ママ、切れ端お願いね!とお願いしてくるので、わたしも出来るだけ美味しそうな切れ端を渡します。笑

 

キリギリスに似たクツワムシはハムを食べたのには驚いたりと、「食べる」ことは興味深いことだと生き物の飼育で学びました。

 

 

淡水魚を飼育の楽しみ方

 

淡水魚飼育をはじめたのは、近所の農家のおじさんがメダカをくれたのがきっかけでした。


昔使っていた水槽を父が大切にとっておいてくれたので、父から譲り受けました。物を大切にする父なので水槽の砂利もとっておいてくれていました。
父が金魚を大切に育てていた記憶がよみがえり、古いものを受け継げたことが嬉しく子どもたちと大切に使おうと思ったことで水槽のある生活が5年経ちました。

 

当初は用水路で見つけたメダカだけだったので、ペットショップでアカヒレという魚やシマドジョウ、ヤマトヌマエビを購入し飼育していましたが、
息子が田んぼや用水路で、ミナミヌマエビやシマドジョウを捕まえられるようになりました。

 

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繊細なエビの飼育にも馴れると、ミナミヌマエビの繁殖に成功し、小さなエビの赤ちゃんを発見したときは家族で大喜びしました。

 

最近では釣りにも目覚め、コイ科のモツゴ(たぶん)を釣って飼育し始めました。
フナは近所のおじさんが、卵から孵化させたものを譲ってもらい一緒に育てることになったりと、毎日何かしらの生き物との出会いです。笑

 

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淡水魚のいいところは、水温の温度管理が難しくないのと、エビやドショウはコケやフンを食べてくれたり、エビは脱皮しますが、これはドジョウが食べてくれます。
残念ながら死んでしまった魚は、エビやドジョウが食べてくれるので、小さな水槽の中でしっかり共存関係が出来るのが良いです。


死んでしまった物を食べることは命の循環で、命を継ぎ足し、継ぎ足し、生きていることが実体験で理解できるのではないでしょうか。

 

 

爬虫類(蛙・二ホンカナヘビ)を育てる

 

田畑に囲まれているので、真冬以外は蛙が至る所で姿を現してくれます。
蛙はとてもデリケートな生き物で飼育するのがとても難しく、何度も挫折し自然に戻しています。
蛙は育てるのが難しいので、オタマジャクシを蛙にするまで飼育し、蛙になったら自然に戻すようにしました。
オタマジャクシが蛙になるまでの変化は見ていて興味深いので、好奇心旺盛な子は飛びつくんじゃないでしょうか。

 

ニホンカナヘビは息子が大好きな爬虫類で、ほっとくと手にいっぱい掴まえてきてしまいます。笑

たまたまニホンカナヘビのメスを飼育していた時に、卵を産んだお母さんカナへビが翌日死んでしまいました。
息子はショックを受けましたが、自分がお母さんになると言って卵の孵化に挑戦し、40日間の飼育で見事に孵化させることが出来ました。

 

夫も私も、卵の孵化には驚きましたが、まさかの、もう一匹いたカナヘビのメスが卵を新たに卵を産み…
2度目の孵化を成功させたので、カナヘビの赤ちゃんが5匹になってしまいました。

 

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孵化を成功させた息子の熱意に負け、我が家ではカナヘビの飼育にも本腰が入ったのです(現在真っ只中)

爬虫類が苦手だった私は、卵からの姿をみているのでカナヘビの赤ちゃんが可愛くて仕方なくなってしまい、家族でカナヘビ飼育を大切に楽しんでいます。

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カナヘビは、静かで、寝ているか食べるか遊んでいるかです。
猫のような動きで狭い場所が好きだったり、きょうだいでくっついて眠ったり、高いところに登ってみたり…
見ていて飽きません。笑

 

 

 

生き物がいる暮らし。生物が好きな息子から学んだこと

 

生き物を飼育するということは、汚れた物を綺麗にする仕事の方が多いくらいで実際は大変なことです。
人間でいえば拉致されて監禁されていると同じことなので、本来は捕まえたら観察をして自然に戻すのがいいと思います。
我が家で飼育していた生き物も出来る限り自然環境に戻してお別れするようにしています。

 

昆虫類は特に短命なので、子孫を残すために生きているようにも見えてしまうし、常に何かしらに狙われて生きているので激動的な生涯で命の尊厳を教えてくれていると思います。

 

多動傾向で、動くものに興味があることから、息子は衝動的に生物を追いかけているのかもしれませんが、
大きくは好奇心があることで、生態まで興味を持つことに繋がったのは、とても良いことだと思っています。

 

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以前の私は、生き物を見ると眉をひそめてしまっていましたが、今は、子供と一緒に興味を持ち胸を膨らませることが出来ていることは幸せなことだと思うのです。
大げさに言えば、見える世界が変わって、害がない生き物であれば、共生できると思うようになりました。

 

息子の並外れた好奇心は、息子自身が大切に育てて欲しいと思います。
私は、そんな息子が大好きなので、いつまでも見守っていこうと思います。