【ADHDと運動神経】多動なのに運動神経が良いわけではないのはなぜ?
息子は幼児期からADHDの主な特徴と言われている「注意欠陥」「衝動性」「多動性」の症状がありますが、幼児期から「多動性」が強く動き回っていて外遊びが大好きです。8歳になっても公園や外で遊ぶと永遠に遊んでいます。笑
そんな破壊的な運動量のある息子の姿を見ていると、この子は運動神経抜群なんだろうな!と思っていましたが…
ずば抜けた運動神経ではなく、むしろ小学校に進学すると体育が一番嫌いな授業だと言うのです。笑
あんなに走っているのに?
外遊び大好きじゃん!
と、親の私は思ってしまいます。
ただ、そもそものADHDの特徴を紐解いていくと息子の「体育が嫌い」な理由が理解出来るのです。
ADHDの身体的特徴
ADHDの症状として、立ったり、歩いたりという簡単な運動には問題はありませんが、同時進行する複雑な行動が苦手です。
そのためもあり、指を細かく動かしたり、なわとびをするなど、複数の筋肉を同時に動かすスポーツが苦手です。
更に、平衡感覚も悪く、片足で立つとすぐにバランスを崩してこけてしまう子もいるようで、息子の場合は、毎日といっていいほどケガが多く、足はアザだらけです(涙)
アザの主な原因は、階段にぶつけたり、階段を踏み外したり、柱に衝突したり、転んだり…だそうです。
毎日、傷やアザを見るのは痛々しくて胸も苦しいので、クリームで保湿したり日々成長や発達をきにかけています。
下記のような根本的な身体的特徴は、以前にも記事にした家庭療育で感覚統合のトレーニングを行っているため、
息子は平均的な運動能力ではあります(本人は体育の授業を嫌ってはいますが…)
主な身体的特徴
平衡感覚が悪いADHD
自転車に乗れない、まっすぐ速く走れないなど、バランスを必要とすることがうまくできない。
ADHDの運動障害
ボールをキャッチできない、跳び箱や逆上がりができないなど、スポーツ全般を苦手とする。
手先が不器用なADHD
手に持った物をたびたび落とす、なわとびの使い方を覚えられないなど、複雑な動作に対応できない。
身体的特徴が原因で、学校生活でうまくいかないことが増えて居心地が悪くなってしまったり
ちょっとした失敗やミスが重なり嫌になってしまう。といことは年齢関係なく大いにあることだと思います。
まだ、息子も低学年なので親の介入やサポートを嫌がっていない様子なので
根本的な原因の対処になるサポート(家庭療育)をする事で、授業が嫌いでも…
運動障害をおこさないサポートをしていってあげたいと思うのです。
※本人が望む場合です
年長の冬からはじめた空手
6歳の冬から習い事として始めた空手は、今年の冬で2年経ちました。
空手の流派で帯の色の取り決めが異なってくるそうですが、
息子は無級(白帯)から、5級の緑帯まで昇級し切磋琢磨。稽古に励んでいます。
級 | 帯 |
無級 | 白 |
8級・7級 | 黄色 |
6級 | 水色 |
5級・4級 | 緑色 |
3級・2級 | 茶色 |
3級・2級・1級 | 茶色 |
初段 | 黒色 |
諦めずに、2年で緑帯になるまで続けると思っていなかったので親としては嬉しいです。
十五の形を軸に、決められた動きを正確に身につけていくのは簡単な事ではなく
当たり前なのですが何となくでは絶対に修得できません。
息子は、全身を使った複雑な運動や、人の動きを真似することも苦手なので、
周りの同学年の子に比べると、上達には時間がかかることも少なくありません。
家庭内での自主練習は必須で、毎晩夜に形を忘れないように繰り返し繰り返し練習したり。
人の話を聞いて真似るのが嫌なので不貞腐れる。間違いを指摘すると不貞腐れる。なんて日常茶飯事で、親の私たちもイライラしてしまうことも勿論あります。
さらに、稽古中に隣の子にちょっかいを出して怒られたりもするし
市内の大会に、満を持して出場しても大会に集中できなくて毎回ボロ負けしている息子です。
ただ、他者と比べても意味はなく何も変わらないので、息子自身も親自身も『心を強く己との戦い』ができるので
周りに気をとられることなく精進できる空手道は息子に合っているのかもしれません。
息子の空手に関しては、本人の目標は『黒帯をとること』です。
黒帯をとるためには基本の型を修得し練習するしかありません。
練習を怠ったり、途中で意志ががなくなれば目標は達成できません。
もしも、途中で諦めてしまう日がきたら、達成できなかった原因を考えることが大事かと思っています。
ただ、起きてもいないことを心配したり危惧しても仕方ないので
身を任せながらプロセスを大切にしていきたいと思うのです。