かわいい息子はADHD。ずば抜けた問題児家族のすすめ

長男7歳。長女2歳。5歳差の息子と娘のママです。片田舎でWebデザイナーとして仕事をしながら育児奮闘中!7歳の息子は小学1年生になりADHD(注意欠如・多動症)と判明し、発達障害について無知だった私が試行錯誤しながら過ごす日々を記録していこうと思います。障害があってもなくても家族で楽しく暮らす事を第一に行った取り組みもご紹介します。

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これだけは誰にも負けないことって?他者と比較しない子育てへ

就寝前に私は息子と娘と布団の中で、たわいもないお喋りをします。

 

先日は、後先のこと考えないとしたら、どんな生き物を飼ってみたい?
と言う話になり、息子は…

「スライムを飼ってみたい!」と言いました。笑

布団の中でクスクス笑って、気がつくと眠りに落ちていることが多く
私も寝落ちしてしまい気がつくと朝になっている(涙)ことが、ほぼ毎日です。


そして昨晩、何となく、こんなことを聞いてみました。

「息子君は、これだけは誰にも負けないことってあるの?

息子はすこし考えると、迷うことなく

「手悪さだけは誰にも負けない自信がある!」

と言いました。

私は想像もしていなかった答えに大笑いしてしまいました。

 

そしてその夜は、話を深掘りすることなく一緒に眠りにつきましたが、
翌朝、息子の昨晩話してくれや言葉が、理由はわからないけれど気になっています。

 


多動っけの強い息子は2年生中間時期から、学校の授業中にほぼ出歩きをしなくなりました。
出歩きをしないように息子なりに考え、
思い返してみると、手の指を剥いていたり、鉛筆をひたすら削っていたり、消しゴムをちぎってみたり、
教科書に落書きをする楽しみを見つけたり…して動く衝動を抑えているようです。

なので、どうしても手悪さが目立ってしまい授業中注意をされているのかな。と想像しました。

 

ですが息子はADHD

 

手悪さの注意を悲観せず、前向きに捉えている。笑

 

最近は、周りの友達に注目されると嫌なんだよね。と感じるようになったと言うのですが、先生から注意される。怒られる。時に、友達から注目されることは気にしていないようです。

 

それを考えると、確かに手悪さは誰にも負けないかもしれない!と納得してしまいました。

 


夫に今回の話を共有して、夫と私が思う、息子や娘が「これだけは誰にも負けない」って何なのかを考えてみました。

 

息子については「生物・妖怪」などが大好きで、それらの図鑑を何冊も熟読し、どうやって育てられるのか、どうやったら勝てるのか倒せるのか。笑
を毎日のように考えているので、大抵のことは息子に聞けば答えてくれます。
自分で気になってしまったことへの探究心は、怒られることが分かっていても止められないのも、誰にも負けないんじゃないかな…。

 

3歳の娘については「歌」が大好きで、体を使って歌を吸収して表現する想像力が特殊で面白い(?)です。
何度か見せたり聞かせると、2歳の頃にはビブラート(出来ているのかはわからないけど)のような声をふるわせる表現を真似できたり、
リップロール(唇の状態をブルブル震わせる)も出来るようになったのは、凄いなぁと感心してしまったことです。

 

私も夫も、子どもの「これは!」というものに気がつくために、子どもの日ごろの様子を観察しています。


息子や娘にとっては、好きなことに夢中になっているだけなのかもしれませんが、
息子や娘よりも少し多く生きている私と夫には、息子・娘の「これは!」ということが面白く、そこから学ぶことも多いです。
"好きこそ物の上手なれ"と言いますが、人生において「夢中になれるものをみつけた」ら少なからず生きる感覚がわかるんじゃないのかな。と思うのです。

 

動物バス

 

私の経験にはなりますが、子どもの頃に絵を書くのが好きで、友達と連まなくても、絵を書いている時間は没頭できたので夢中になって描いていた時期があります。
絵の具・クレヨン・油絵は手段。様々な画材にふれ、想像して表現できるとアドレナリンが出て評価されなくても最高に幸せだったのです。
勉強は二の次…笑


ここで、表現したり想像するということの楽しさを知り、デザイナーになりたいと10代の頃に夢見ました。


結果、グラフィックデザイナーになりWEBデザイナーとなったのですが、
生活の中には目的が必ずあり、どんな仕事でも創造し結果を出すということが日常にはたくさんあり「生きることはデザインすること」だと20代で気がつきました。
世間からの評価なんて関係なく、自由に想像し生きる。育児においても、創造するとい思考は大きく影響し私を支えてくれています。
「勉強、一本!」と言わずに、学生時代に好きなようにさせてくれた両親には感謝しているので私も、子ども達の「好き」には大らかに見守っていきたいと思っています。

 


子どもには一芸をもたせる

教育評価の はやし浩司 さんの子育て論に感銘を受けました。

「一芸」というのは、子どもの側からすれば、「これだけは絶対に人には負けない」というもの。

周囲の側からすれば、「このことについては、あいつにかなうものはいない」というもの。
この一芸が子どもを伸ばす。
あるいは子どもを側面から支える。

中には、「勉強、一本!」という子どももいるが、このタイプの子どもは、一度勉強でつまずくと、あとは坂をころげ落ちるかのように、成績がさがる。


一芸は、見つけるもの。
この一芸は、つくろうとしてつくれるものではない。

子どもの日ごろの様子を観察していると、「これは!」というものに気がつく。それが一芸。

ただし同じ一芸でも、ゲームがうまいとか、カードをたくさん集めるとかいうのは、ここでいう一芸ではない。
一芸というのは、将来に向って創造的なもの、あるいは努力と練習によって、より光る要素のあるものをいう。そういう一芸を子どもの中に見つけたら、思い切り時間とお金をかける。

この「思い切りのよさ」が、子どもの一芸を伸ばす。


さらにその一芸が、子どもの天職になることもある。

 

上記の著述を読み、さらに、我が家の子ども観察を楽しめそうです。

 

ただ、期待しすぎてもいけないし、十人十色で正解なんてないことを肝に銘じていないといけませんね。

 

子育ては奥が深い。