「 のび太型ADHD 」と「 ジャイアン型ADHD 」の特徴【いじめの被害者・加害者にもなりやすいADHD】
『のび太・ジャイアン症候群』という書著が目にとまり気になり読んでみました。
著者は、東京都武蔵野市に発達障害専門のクリニックである「司馬クリニック」を開院した司馬理英子さんです。
ADHDと診断され、1年生の7歳から現在8歳の息子の様子で疑問になっていたことがあり、
その疑問が解決しないものの、この本を読んで腑に落ちた部分があったので記事にしてみました。
のび太型ADHDと、ジャイアン型ADHDとは
漫画「ドラえもん」に出てくる“のび太”“ジャイアン”のキャラクターをADHDの特性で現したのが、『のび太型』『ジャイアン型』ADHDです。
ADHDの子の特徴を理解してもらいやすいように精神科医の司馬理英子先生が名付けた、独自のニックネームです。
『のび太型』(不注意優勢型)
クラスでもあまり目立たないし、他の子のジャマもしない。でも部屋が片付かず散らかっており、宿題をし始めてもはかどらず机でボーッとしている。
行動が遅い。何か問題が起こると原因を冷静に考えずすぐ人のせいにするなど、「不注意」だけが目立つパターンです。
目立った問題行動がないのでADHDだと認識されないことが多々あります。
漫画では“のび太”は優しい気立てで、他の子の気持ちがよくわかるという特性もあります。
『ジャイアン型』(多動性-衝動性優勢型)
やたら元気で活動的。リーダーシップにあふれているので、周りの子をぐいぐい引っ張っていきます。
反面、衝動的でガマンができず、思ったようにいかないと急に怒り出す。順番を守らず身勝手なので、遊びなどでは他の子を押しのけて割り込むことも。
危険な遊びが大好きで、ケガはしょっちゅう。抑制が効きません。『ジャイアン型』は男の子に多いそうです。
『ジャイアン型』 と 『のび太型』の共通点は、注意力の散漫さ
のび太とジャイアンは、まったく違う個性を持つように見えますが、「忘れ物が多い」「保護者や先生の指示に従うのが苦手」「気が散りやすい」「飽きっぽい」などの共通点があります。
ADHDには、不注意が目立つ「のび太型」と、衝動性と多動性が目立つ「ジャイアン型」、その両方の特徴を併せ持つ「混合型」の3つのタイプがあると言われています。
『のび太型』『ジャイアン型』混合型の息子
全頭に書きましたが、息子の疑問行動があり、ジャイアンのように常にだれかを従わせようとする姿があり
物事の考え方が異常に表面的で、合理的な話が通じにくく、何があっても自己肯定感が高いのです。
息子は言葉の話し出しに「違う違う○○○」と話し出すことも多く
基本的に他者の意見を聞くスタンスではなく、
自分の思い通りにならないとムスッとした顔をしガマンできないのです…
そして、本人は遊んでいるつもりでも行き過ぎた行動で「いじめ」になりえる事があります。
家庭内で、妹が嫌がることを泣くまでやってしまったり、ペットを怖がらせて楽しんでいることがあるのです。
ADHDとはいえ、限度の超えた行動は危険行動や健全な行動にはならないため
私は息子に何がいけないのか伝え続けています。
その反面、優しい一面もあり、周りが気がつかない事への気配りができることがあるのです。
息子の言動が不思議でしょうがなかったので、『のび太・ジャイアン症候群』を読んでほんの少し納得できました。