コロナ渦の中、小学校入学をした7歳の息子の奇行
公立小学校に入学(2020年6月)
4月から入学する予定だった小学校ですが
コロナウィルスで一斉休校となり2ヶ月間自宅学習となりました。
6月に入ると学校が再開し半日授業が開始。
息子も待ちわびていた学校だったため、大きなランドセルを背負い笑顔で学校に向かいました。
未知なるウィルスが収束もしていない中で心配でしたが、息子の嬉しそうな顔が見られて嬉しかったのを今でも覚えています。
学校から帰宅した息子は学校って楽しい!先生も学校も大好き!
と無邪気に私に話しをしてくれて安堵しました。
1週間後…
下校時にひとりで下校になってしまう日があった為、学校に息子を迎えに行くと
担任のS先生が私に近寄り、実は、、、と話しだしました。
「息子君が授業中に教室を抜け出して走りまわってしまっています。」
「!?………」
予想もしていなかった内容に驚きました。
そして、問題がそれほど大きいことだとその時は感じず
「自宅で本人と話してみます。」
と担任に伝え息子と自宅に帰りました。
「まだ一年生だし学校も始まったばかりだから楽しくなって学校中を探検しちゃったのかな。やるなー!(私だったら出来ないので凄いな。って本気で思っていた)それが楽しいと思った行動なんだね。
でも、授業中にぬけだして走ったら危ないし先生もお友達も授業できなくなっちゃうからやめようね。」
と息子と話をして、特に息子は理由がなくやってしまった言動のようだったので、特に問題にせず話を短く済ませました。
そして、報告があった日から、担任からの電話連絡が頻繁になり、学校に来るよう呼び出されるようになりました。隠れて授業中の息子を見に行ったり。。。
6月に学校スタートしてから息子が教室を抜け出す行動がなくなることがなかった為、私も夫も息子を叱るようになりました。担任からの連絡にも苛立ちはじめていた私は担任にもキレていました。
息子には「教室から出ないでって言ってるでしょ!」
担任には「初めての場所(小学校)でふざけちゃう子もいるし、今まで保育園も普通に過ごせていたんです。それにコロナで通常の状態ではなくスタートしたんです。今までと違う行動をする子がいても可笑しくないでしょう。悪いところばかり見ないでください!」
そんな日々が続き、仕事から帰宅すると庭から出た歩道沿いの田んぼにひとりで虫を探す息子の姿を発見しました。
声を掛けると息子は
「ごめんなさい。今日もだめだった。」
とポツリ。
そこには私の大好きな天真爛漫な息子の姿はなく、戸惑い行き場の失った小さな男の子だったのです。
「もう良いよ。大丈夫だから。」と涙が溢れ私は息子を抱きしめました。
顔に鉛筆で嬲り書きをしてしまった事もあり、
私は息子のSOSに気がつき、大人の都合で理不尽に叱る事はやめようと思ったのです。そして、一歩一歩で良いから前に進もう!と決めました。
息子は本当に辛かっただろう。
担任のS先生は困ったんだろう。
上記の出来事はたった3週間ほどの出来事でしたが、眠る間も惜しく息子について調べ考えていた為、何ヶ月もの時間を過ごした感覚でした。
今思えば、、と思いますが、その時は怒涛に押し寄せてきた出来事や周りの変化に気持ちがついていかず私自身が混乱していたのかもしれません。
こんな私が試行錯誤しながら、突然我が家に突き付けられた問題に立ち向かう事になった日々の様子を記録していきます。