かわいい息子はADHD。ずば抜けた問題児家族のすすめ

長男7歳。長女2歳。5歳差の息子と娘のママです。片田舎でWebデザイナーとして仕事をしながら育児奮闘中!7歳の息子は小学1年生になりADHD(注意欠如・多動症)と判明し、発達障害について無知だった私が試行錯誤しながら過ごす日々を記録していこうと思います。障害があってもなくても家族で楽しく暮らす事を第一に行った取り組みもご紹介します。

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児童向けウェクスラー式知能検査で分かったこと

小学校で臨床心理士から検査報告

WISCの結果が2週間ほどで出ました。

家庭内で情報を共有しておきたかった為、夫にも同行してもらい、小学校の校長室で報告を受けました。

参加者

下記4名。

  • 校長先生 
  • 臨床心理士 Hさん
  • 息子の父
  • 息子の母(私)

 

WISC-IV知能検査を解釈して下さったのは、市の特別支援教育巡回相談員の臨床心理士・公認心理士を名のるHさんでした。

このHさんが、息子のWISCの検査を実施したので検査報告書もHさんがまとめてくれました。

初対面でしたので軽く挨拶をし、書面2枚を渡され1時間ほどの報告となりました。

 

息子の検査報告書

【検査時年齢】6歳11ヶ月

【検査実施時間】9:30~11:00(トイレ休憩・補助検査含む)

※実施日は平日の授業中内で別室で検査を行った。

 

検査時の様子が詳しく書かれており検査後の感想も記載されていました。息子は、検査中はトイレ以外は席をたつことはなく最後まで取り組めたようですが、時折、寝転んでしまったり簡単な問題の時は鼻歌を歌ったり、検査士が問題を伝える前に回答してしまったり。という事があったようです。

 

結果としては、全検査IQは平均的な数値でしたが、4つの力を詳しく見ていくと高く数値がでた知覚推理と一番低かったワーキングメモリーの間の差がありました。

 

  1. 言語理解(VCI)同世代の平均に位置している
  2. 知覚推理(PRI)空間認知力、視覚情報から共通概念を探す力は平均以上。視覚上から規則性を見つける能力は弱い。
  3. ワーキングメモリ(WMI)一度にたくさんのことを記憶したり、同時に何かを処理することを苦手推測できる
  4. 処理速度(PSI)同世代の平均に位置している

 

4つの力の評価をみて…

確かに同時に何かを処理することは苦手で、例えば虫取りをしている時に、虫を捕まえられると虫取りネットをどこかに置き忘れてきてしまったり・食事中に会話をすると手が止まってしまい話に夢中になって食事ができなかったり。ただ、私は呑気なところがあり、子供だからいっぺんのことをできない事は年齢的な事だと思っていました。

数値が平均よりも高かったものに関しては、ブロックやパズルが好きだったり、算数の基本ルールのコツを掴むと理解が速いような気がしています。

 

ルーピングフリズル

ルーピングフリズルで遊ぶ3歳の息子

 



 

重要なのはここから…「支援方法について」

学習面

  • 先生の質問を聞き漏らしたり、忘れてしまうため、間違えて答えてしまう
  • 新しいことを理解するのに時間がかかる
  • 周りの刺激に反応して、気が散ってしまう
  • 長文などを落ち着いて読むことが難しい 

 生活面

  • 口頭で言われた指示を忘れてしまうことから、忘れ物をしたり、連絡が家庭に届かないことがある
  • 話を最後まで聞かずに行動してしまうことがある
  • 話に割り込んでまで自分の話をしてしまう

 

以上のことが続くと学校生活においても注意されてしまう事が多くなり、自尊心が低下して、自信がなくなり、学習への意欲も下がってしまうかと思われる。

支援方法としては、口頭による説明や指示は短く簡潔にする。忘れたことを思い出せるよう、メモやプリントなど再度確認できるものがあると良いかもしれない。

また、学習を定着させるために、イラストや語呂合わせなどを利用するのも良い。

すでに言語理解や知覚推理などは平均的な能力がありますから、関連付けにより記憶へ定着させてあげることによって「わかる」「できた」も体験を積むことができるかと思われる。

成功体験を積むことにより、自尊心の低下を防ぎ、学習への意欲へとつなげていけると思われる。

 

まとめ

支援方法についてや、息子の得意とする事、苦手する事を数値で具体化できたことは大きな第一歩で、WISCを受けることができて本当に良かったです。

再度検査を実施する場合は、回答を記憶し正確な結果がでなくなってしまうことから、最低でも1年程度、できれば2~3年の間隔をあけることが望ましいとされているそうなので、こういった検査は有効的に使用するべきだと思いました。

この結果報告を受け、実際に具体的に家庭で行った支援は下記になります。

 

【7月に報告を受け、現在11月も引き続き行っている事】

  1. メモ付箋を筆箱に常備させ、メモを取る習慣をつけさせた
  2. 理解しにくいことは、簡潔な文章とイラストを添えリビングに貼った
  3. 学習時に覚えななくてはいけない事は、ポスターなどにして学習机周りに貼った
  4. 毎日、息子の腕にメッセージを書く
  5. 進研ゼミを活用し、予習、復習、赤ペン先生を有効活用する
  6. 息子の良いところを何個も取り上げ話をすることで自信を持たせる
  7. 毎日、学校での様子を話せる環境をつくる

 

他、支援は、問題が起きたら都度対応するという事を家庭内での鉄則としているのですが、親の忍耐。負担はあります。笑

ですが、何もしなければ息子は困難な状況から抜け出せないですし、息子の今は今しかないので出来る限りのサポートをしてあげたい!という気持ちが強いです。毎日の積み重ねは当たり前になり、問題を山ズミにさせないことが継続させる秘訣かと思います。育児に近道はなくコツコツやるしかない!のです。。

我が家の場合は男の子なので、素直にお話ができる低学年のうちに信頼関係もしっかり作っておくことが大事だと思っているので、家族で毎日過ごす時間も大切にするようになりました。

 

そして、ADHDの支援もあるのでそちらも後ほど…

 

田んぼ