かわいい息子はADHD。ずば抜けた問題児家族のすすめ

長男7歳。長女2歳。5歳差の息子と娘のママです。片田舎でWebデザイナーとして仕事をしながら育児奮闘中!7歳の息子は小学1年生になりADHD(注意欠如・多動症)と判明し、発達障害について無知だった私が試行錯誤しながら過ごす日々を記録していこうと思います。障害があってもなくても家族で楽しく暮らす事を第一に行った取り組みもご紹介します。

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ADHDの診断が出て良かったこと

ADHDと告知された時は、正直。この子どうなっちゃうの?と思いましたが

子供を授かった時に、夫と子供に障害があったらどうする?

と漠然とですが、お互いの考えを話し合っていた為

「あーーそうですか。やっぱりね!」

と、夫とすんなり受け入れる事ができました。

 

息子がADHDじゃなかったら

当たり前のように年長の6歳の時に小学校に入学する為のランドセルを購入し、小学校の入学式を迎え、子供が成長していくんだと。レールに乗ったつもりでしたが、ADHDと知り、夫と毎日のように家族会議をするようになりました。

学校生活では問題とされてしまう息子の言動が度々と重なり、都度対応に追われ(現在も)て、夫も私も息子の事を考えない日はありませんし、支援する為には夫の協力がなければ成り立たない事ばかりなのです。

忙しいときはLINEで状況報告し合い、支援成功!支援失敗!次の手を考えるため今夜は会議をしよう!といった感じで、私たち夫婦も息子のおかげで随分成長しているのではないでしょうか。(自負。笑)

ADHDじゃなければ、知らなかったことが沢山あり、私たちが子供に出来る事は多様にあるんだ。と知ることができました。

後回しに出来ない事だからこそ、本気で毎日、夫婦、家族で向き合えていて、息子がADHDって言われて良かったね。と最近は話すこともあります。

我が家は娘(2歳)もいるので、娘が健常者であっても障害があっても、息子にしてきたように娘にも全力で向き合おう!とも話しています。

宗教的な表現にはなりますが、人生意味のない事なんてないんだ。と心から思います。

 

影

 

 

息子がADHDでよかったこと

息子の家庭環境の影響もあるとは思いますが、息子はとにかく社交的で人見知りはしなく、楽しむことをベースに毎日生きています。

親を正すかのように、息子は多様な考えを私たちにぶつけてきて、沢山の事を教えてくれるのです。

先生に酷いことや理不尽なことを言われても屈することなく、自分の意思で楽しいことにシフトすることも出来ます。

自分の感性も周りに影響されることなく突き進む姿は(学校としては問題児)本当に素晴らしい才能で潰したくないところです。

これからの時代、独自で思考し行動する力は必要だからです。

人に迷惑をかけないで生きている人はいないのだから、最低限の調和をしながら、迷惑を恐れず、とことん彼らしく生きていってほしいと思うのです。

 

とはいえ、、とんでもない出来事が多々あり、親が落ち込む日も滅茶苦茶あります。この現実をどう乗り越えるべきか、苦悩は続くのです。笑

少しでも前向きに!楽しく!家族と過ごしたいですね。

 

お絵描き

息子と娘

 

 

 

 

ADHDとは?発達障害かも?と思い購入した本【ADHD・発達障害のおすすめ本】

ADHD(注意欠如・多動症)について無知識だった私は、まずはじめにネットでの情報収集からはじめました。

下記でひたすら検索しまくりました。

 

ADHD 男の子」

「小学一年生 出歩く」

「男の子 落ち着きがない」

「多動 一年生」

発達障害 グレーゾーン」

 

出歩き、落ち着きがない。と言うキーワードだと「多動症」と出てくることが多く、世間ではこんなにも多動について困っている親がいる事を知るのです。

私は今まで落ち着きがない息子を「元気な子」と捉えていたので、

もっと幼少期に他と違う?と思っていたら上記のことを調べて「多動症」という言葉を目にしていて悩んでいたのかな?と思うのですが、小学校入学時に発覚する子供も多いようです。

ちなみに、グレーゾーン傾向という位置にいる方も子供だけではなく大人でも多いようです。発達障害の「傾向」とは、発達障害とはいえないが、健常でもない、その中間だという診断だそうです。このゾーンをグレーゾーンといい、また、このゾーンにいる人を「グレーゾーン」ということもあるようです。

 

そして、子供の発達障害については誤診もあり判断が非常に難しいという研究結果も出ているそうですね。

 

そういったことも踏まえ、専門的な本も読んでみたいと自然に思いまず下記2冊を購入しました。

 

 

 

 

 

「ズバ抜けた問題児」の伸ばし方 

 

著者は、教育環境設定コンサルタント。V‐net教育相談事務所主宰の松永暢史さんです。

松永さん自身もADHDと自負しており、多動で衝動的な子ども時代「和を乱す問題児」として学校生活を送っていたと記していたので、この本をまず選びました。

著者の言葉はとにかく明るく、難しい言葉はなく誰もが読みやすく理解しやすい内容でした。本人の実体験や、考え方は、ポジティブで前向きにしてもらえるものでした。

「問題児」と言い切ってしまうところも、いっそ開き直ってもいいじゃん!と言われているようで、とても腑に落ち楽になったので、私のように子供が小学一年生でADHDと告知されたお母さんにおススメしたい本です。

 

その子、発達障害ではありません IN―Childの奇跡 

 著者は、琉球大学教育学部特別支援教育専攻の教授の韓 昌完(ハン・チャンワン)さんです。

具体的な支援方法についての情報や、新しい思考の仕方を身に着けたかった為、独自で生み出された支援方法が記されているこちらの本を2冊目で選びました。「発達障害」「問題児」と決めつけてしまっても何も変わらない。というのが興味深かったです。その子が、どうなのかを正しく判断し、支援したときの結果についても参考になりました。

冒頭にもあった「グレーゾーン」という言葉があるのはそれだけグレーな人も多いという事。発達障害と向き合うために多様な考えを取り入れることは、子供を支援する親にとっての希望だと思います。学校からの指摘に悩んでいる親御さんにおススメしたい本です。

 

 また本は紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

児童向けウェクスラー式知能検査で分かったこと

小学校で臨床心理士から検査報告

WISCの結果が2週間ほどで出ました。

家庭内で情報を共有しておきたかった為、夫にも同行してもらい、小学校の校長室で報告を受けました。

参加者

下記4名。

  • 校長先生 
  • 臨床心理士 Hさん
  • 息子の父
  • 息子の母(私)

 

WISC-IV知能検査を解釈して下さったのは、市の特別支援教育巡回相談員の臨床心理士・公認心理士を名のるHさんでした。

このHさんが、息子のWISCの検査を実施したので検査報告書もHさんがまとめてくれました。

初対面でしたので軽く挨拶をし、書面2枚を渡され1時間ほどの報告となりました。

 

息子の検査報告書

【検査時年齢】6歳11ヶ月

【検査実施時間】9:30~11:00(トイレ休憩・補助検査含む)

※実施日は平日の授業中内で別室で検査を行った。

 

検査時の様子が詳しく書かれており検査後の感想も記載されていました。息子は、検査中はトイレ以外は席をたつことはなく最後まで取り組めたようですが、時折、寝転んでしまったり簡単な問題の時は鼻歌を歌ったり、検査士が問題を伝える前に回答してしまったり。という事があったようです。

 

結果としては、全検査IQは平均的な数値でしたが、4つの力を詳しく見ていくと高く数値がでた知覚推理と一番低かったワーキングメモリーの間の差がありました。

 

  1. 言語理解(VCI)同世代の平均に位置している
  2. 知覚推理(PRI)空間認知力、視覚情報から共通概念を探す力は平均以上。視覚上から規則性を見つける能力は弱い。
  3. ワーキングメモリ(WMI)一度にたくさんのことを記憶したり、同時に何かを処理することを苦手推測できる
  4. 処理速度(PSI)同世代の平均に位置している

 

4つの力の評価をみて…

確かに同時に何かを処理することは苦手で、例えば虫取りをしている時に、虫を捕まえられると虫取りネットをどこかに置き忘れてきてしまったり・食事中に会話をすると手が止まってしまい話に夢中になって食事ができなかったり。ただ、私は呑気なところがあり、子供だからいっぺんのことをできない事は年齢的な事だと思っていました。

数値が平均よりも高かったものに関しては、ブロックやパズルが好きだったり、算数の基本ルールのコツを掴むと理解が速いような気がしています。

 

ルーピングフリズル

ルーピングフリズルで遊ぶ3歳の息子

 



 

重要なのはここから…「支援方法について」

学習面

  • 先生の質問を聞き漏らしたり、忘れてしまうため、間違えて答えてしまう
  • 新しいことを理解するのに時間がかかる
  • 周りの刺激に反応して、気が散ってしまう
  • 長文などを落ち着いて読むことが難しい 

 生活面

  • 口頭で言われた指示を忘れてしまうことから、忘れ物をしたり、連絡が家庭に届かないことがある
  • 話を最後まで聞かずに行動してしまうことがある
  • 話に割り込んでまで自分の話をしてしまう

 

以上のことが続くと学校生活においても注意されてしまう事が多くなり、自尊心が低下して、自信がなくなり、学習への意欲も下がってしまうかと思われる。

支援方法としては、口頭による説明や指示は短く簡潔にする。忘れたことを思い出せるよう、メモやプリントなど再度確認できるものがあると良いかもしれない。

また、学習を定着させるために、イラストや語呂合わせなどを利用するのも良い。

すでに言語理解や知覚推理などは平均的な能力がありますから、関連付けにより記憶へ定着させてあげることによって「わかる」「できた」も体験を積むことができるかと思われる。

成功体験を積むことにより、自尊心の低下を防ぎ、学習への意欲へとつなげていけると思われる。

 

まとめ

支援方法についてや、息子の得意とする事、苦手する事を数値で具体化できたことは大きな第一歩で、WISCを受けることができて本当に良かったです。

再度検査を実施する場合は、回答を記憶し正確な結果がでなくなってしまうことから、最低でも1年程度、できれば2~3年の間隔をあけることが望ましいとされているそうなので、こういった検査は有効的に使用するべきだと思いました。

この結果報告を受け、実際に具体的に家庭で行った支援は下記になります。

 

【7月に報告を受け、現在11月も引き続き行っている事】

  1. メモ付箋を筆箱に常備させ、メモを取る習慣をつけさせた
  2. 理解しにくいことは、簡潔な文章とイラストを添えリビングに貼った
  3. 学習時に覚えななくてはいけない事は、ポスターなどにして学習机周りに貼った
  4. 毎日、息子の腕にメッセージを書く
  5. 進研ゼミを活用し、予習、復習、赤ペン先生を有効活用する
  6. 息子の良いところを何個も取り上げ話をすることで自信を持たせる
  7. 毎日、学校での様子を話せる環境をつくる

 

他、支援は、問題が起きたら都度対応するという事を家庭内での鉄則としているのですが、親の忍耐。負担はあります。笑

ですが、何もしなければ息子は困難な状況から抜け出せないですし、息子の今は今しかないので出来る限りのサポートをしてあげたい!という気持ちが強いです。毎日の積み重ねは当たり前になり、問題を山ズミにさせないことが継続させる秘訣かと思います。育児に近道はなくコツコツやるしかない!のです。。

我が家の場合は男の子なので、素直にお話ができる低学年のうちに信頼関係もしっかり作っておくことが大事だと思っているので、家族で毎日過ごす時間も大切にするようになりました。

 

そして、ADHDの支援もあるのでそちらも後ほど…

 

田んぼ

 

 

【子供の発達障害】小児神経専門医を探してみた

小児神経専門医探し

小児科は頻繁に行くわけではありませんが、かかりつけの小児科は、息子の幼少期を知っている事、担当医、看護師、小児クラークに信頼をおいていたので、まずはかかりつけの小児科で相談をしたいと思いました。

小児科で相談を受けてもらえるか事前に電話で問い合わせをしました。

 受付の方も慣れた様子で、息子君を連れて来るようにと対応して頂けたので息子を連れ小児科に行きました。

 

まずは、息子の小学校の様子を私が伝え、先生は少し息子と話をしました。息子は別室に移動し、私と先生だけで息子の考えられる状態の話をして下さり

「息子君は注意欠陥・多動性障害(ADHD)で間違いないと思います。小児神経専門医を受診するのが良いと思うが、近隣で小児専門の先生がいないのが現状で、日本自体が発達障害について遅れているのが事実なんです。これから長く付き合っていく事ではあるから、ひとつひとつ進めていくのが大切です。まずは病院探しからしましょうか。あと、知能検査も受けたなら検査結果も受診時に見てもらうと良いと思います。」と話をして下さいました。

はっきりと○○障害と聞けたこと、今後どうしていったら良いのか。を明確に示されて、私はほっとしました。

 

そして先生は「僕も専門医がいないか探してみるからね。今のところ思い浮かぶのは○○医院と…」と何件か教えて下さりました。

待合室に移動すると、先生の話を聞いていた看護師がそっとメモを渡してきてくれました。そのメモには、先生が話してくれた病院名が記載されていて看護師さんが

「個人的な話で申し訳ないのですが、私の子供も多動症なんです。近隣の医院の様子であれば知っているので、、知能検査も○○なら受けられるかも。」と話をして下さいました。

 

担当医の言葉や、看護師さんの親身な情報は、漠然と何をしたら良いのか分からず、情報だけが先走りしてしまっていた私の気持ちを整理して下さるものでした。

親の私が出来る事は、こういった小さな行動や、繋ぐ関係者を間違えないことからなのかもしれない。勿論ほかにもやれることはありますが、個人でできる限界を親が理解し肩の力を抜いていかないと子供が息苦しくなってしまうのかもしれない。

と思うことが出来ました。

 

ゴロン

花壇の中が気になる2歳の頃の息子

 

 

 

市内でたったひとりの専門医

一度自宅に戻り、専門医探し。

調べても調べても、ゼロー!

ただ、総合病院で週一木曜日午後だけ非常勤で勤務されている先生を発見しました。

この人しかいないのか。。。

が本音でしたが、まずは受診してみよう。ということで

  1. かかりつ小児科で紹介状を書いてもらう
  2. 総合病院に受診 ※初診の為、一般外来をまずは受診し専門家の予約
  3. 予約日に総合病院へ再診

上記の流れで、探し出した先生の受診を受けることが出来ました。

正直、フルタイムで仕事をしていると時間を作るのが大変で、

子供優先で首になる勢いで仕事の調整をし休んでいました。

 

神経専門外来の問診

歩くのがやっとな高齢の医師で、息子との問診は5分もなかったような。

息子は丸椅子に乗りクルクルクルクル回ってしまったり、落ち着かない様子だったのを

ジーっと見ていました。

そして、私と医師が二人きりになり少し事情を話し4枚ほどプリントを渡され記入するように言われたので、プリントを記入しました。

 

《プリントの内容》

3歳ごろの息子の様子、現在の息子の様子に当てはまる項目にチェックするとい言った簡単な様式

  • 買い物の際は側について歩くことが出来ますか
  • こだわりはつよいですか
  • 短気で、些細なことで自分を見失い、しばしば爆発的に怒ってしまう
  • 騒音や雑音があると、すぐに注意が散漫になる
  • しばしば他人の質問をさえぎって、一方的にしゃべりだしてしまう

等の質問。他にも沢山ありましたが忘れてしまいました。。

 

プリントを医師に戻し数分待つと診察室にまた入るように言われ、私が記入したプリントをみて当てはまる障害について説明がありました。

結果としては、注意欠陥・多動性障害(ADHDという診断でした。

そして、薬の必要があるようでしたら親御さんが良く考えてまた受診するように。また、自治体の放課後ステイも効果的ですので調べてみてください。と言われました。

 

正直なところ、息子との問診より、私の提出したプリントのみで障害を断定できるなんて、ある?と思いましたが、質問に合った項目に当てはまる人はADHDであると考えられるようです。

医師に診断される症状があるほうが、学校現場ではやりやすいのか?とか

いろいろ頭の中で考え、以外にもお粗末な対応(こんなものなのでしょうか)なんだな。と思った日でした。

 

 

 

 

臨床心理士と1回目の面談

WAISをが学校で受けましたが、月に一度学校に訪問している臨床心理士と面談をしたいと希望しました。

この面談もすぐに決まり、7月上旬に学校で行われました。

 

面談1回目

参加者は、下記4名。

  • 担任 S先生 
  • 臨床心理士 Zさん
  • 息子の父
  • 息子の母(私)

 

ここで面談して下さった臨床心理士Zさんは、息子と2度面談をしている方です。

《息子との面談》

1度目…6月学校開始時に訪問に来ていたZさんは脱走している息子を見て面談

2度目…7月親と面談日に、息子とも個別で面談

 

まず担任から6月からの学校での様子を報告があり、私たち家庭での息子の様子を報告しました。

息子個別での面談と上記内容の話をふまえ、臨床心理士からの見解がありました。

 

「息子さんは、視覚からの情報が多く動くもの(特に虫)が気になっている様子ですし、実際にそれを自分で確認しないと気が済まない子です。授業中にただ座り話を聞いている時間も、常に何かを追っている為、小さな虫さえも気になります。衝動的に動いてしまう為、座っている。同じ体制でいるというのは苦手なはずです。言葉でダメだと言われ分かっていても止めるのが簡単な事ではありません。ただ、傾向として息子さんの様な特徴なお子さんの場合、校庭外に飛び出して行ってしまう子もいますが、息子さんのなかで一線がありそれだけはしてはいけないと止めることは出来ているんです。きっと親子関係の信頼があるから、お母さんを困らせてしまうことはしない。と彼なりに守っている事あるようです。」

淡々とZさんは話します。

「彼は自由がないといけない子なんです。彼は、研究者になりたいという夢がありますが、彼の様な特徴の方は研究者向きではあるんですよ。でも、学校という集団にいる時はルールがあるので、彼の良さを潰さずにどのようにやっていくのがベストかを考えてあげてほしいです。また懸念しているのは、理解がない、居場所がなくなると不登校になってしまう事があるので心配です。」

と(かなり端折っていますが)話してくださいました。

 

ふむふむ… 

 

ここで登場した夫について…

育児については積極的に一緒に考え行動する夫で、今回の息子の出来事についても全て夫は一緒になって考えてくれています。

そして、今となれば夫もADHDの疑いがあり、出会った頃から「おや?」と思うことが沢山ありました。笑 

例えば、不調なプリンターをグーパンで殴り壊す。付き合っていた頃、約束時間に来てくれたことはほぼ無し!寝ていたこともあり何時間も待ったこともあります~

もちろん出会って15年経ちますが「おやおや?」な人です。

そして、確実に夫の親、義理父もADHDの傾向があるのです。

 

ADHDは遺伝するのか?

Zさんに尋ねると、

 

遺伝します。

 

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! (古)

 

と夫と私は失笑しました。余談です。

 

 とりあえず、ADHDって意外に世の中に沢山いらっしゃるのでは。

と思ってしまう情報です。

 

 

 面談をしてみて

Zさんと話をした内容は他にも沢山ありましたが、正式にADHDということは言いませんでしたが、ADHDの傾向の子供の話を沢山して下さり、特に注意するべきことは勉強になりました。(外に飛び出しちゃう予備軍なので登校中は気をつけないと。など)

 

幼少期の息子の性格と思っていた行動も、実は…と思い当たるところもあったりしました。ただただ元気な男の子で、めちゃくちゃ手がかかるなーと思いながら可愛くて可愛くて、私たち家族にとっては彼の言動はあまり問題ではなかったな。だって私の夫も息子と同じだしな。。

ADHDの傾向を持つ方は、とても大変な部分もありますが、私にとっては大好きな部分を持ち備えている人で、特に周りを気にせず自分の気持ちに正直なところが素晴らしくて魅力的なのです。

人目も気にせず、好きなことに没頭できるなんて才能でしかないですよね!

 

と、前向きな気持ちになり、捕らわれない息子を潰さずに見守ってサポートしてあげたい。と夫と決意したのでした。

 

母と息子

3歳の頃の息子

 

 

 

 

 

 

 

児童向けウェクスラー式知能検査を受けてみて。WISCとは?

学校での対談で話に出た、WISC-IV(ウィスク・フォー)知能検査について調べました。

 

WISC-IV(ウィスク・フォー)知能検査とは

WISC-Ⅳ検査は、心理学者のウェクスラーが開発した、
世界中で使われている知能検査です。
WISC-Ⅳ検査で発達障害の診断をすることはできませんが、
お子さんの認知や行動性のバラつきを見るのに役に立ちます。たとえば、
言葉の理解力はあるか?絵を見て、何が描いてあるのか理解できるか?
暗記は得意か?作業スピードはどうなのか?などを個別に見ることができるのです。
それによって、お子さんの苦手な部分を明らかにし、
どうサポートをしていけばその子が生きやすくなるかを探っていきます。

 

WISC-Ⅳ検査でわかる4つの力

  1. 言語理解(VCI)
  2. 知覚推理(PRI)
  3. ワーキングメモリ(WMI)
  4. 処理速度(PSI)

1.言語理解(VCI)

言語的な情報や自分自身が持つ言語的な知識を状況に合わせて応用する能力
(推理、理解及び概念化を用いる言語能力を評価)

2.知覚推理(PRI)

視覚的な情報を取り込み、各部分を相互に関連づけて全体としてまとめあげる能力
(知覚推理および知覚統合を評価)

3.ワーキングメモリ(WMI)

注意を持続させて、聴覚的な情報を正確に取り込み、記憶する能力
(注意・集中および記憶力を評価)

4.処理速度(PSI)

視覚的な情報を事務的に数多く、正確に処理していく能力
(認知処理および描写処理を評価)

 

 

言葉だけでは正直チンプンカンプン。。です。

ようするに、子供の得意とすること苦手とする事を知り、もしかしたら、ずば抜けたIQの子供だったり!が分かる検査なのでしょ?

障害があろうがなかろうが、これは受けられるのであれば受けさせたい!と思いました。笑

 余談ですが、幼児期から好きな事への探求心や集中力は(親バカですが)驚くほどある為、一度見た物を記憶し忘れることはない息子の能力がどれほどのものか興味があります。

夢は3歳からブレずに研究者という息子が好きなもの…

写し絵

3歳のころから妖怪好き

ショウリョウバッタ

1歳から生き物も大好き!

 

 

では、どこで検査を受けられるのか?

 近隣の精神科医に5件ほど問い合わせをし、すべて WISC-IV(ウィスク・フォー)知能検査はやっていません。と言われました。また、大人専門の精神科医なので、受診も受け付けられません。とのこと…

 

そもそも…

ウェクスラー式知能検査、WISCは、5歳0ヶ月~16歳11ヶ月の子どもを対象とした児童用の知能検査です。年齢に応じて種類が異なり、幼児用のWPPSI、児童用のWISC、成人用のWAISの3つが使い分けられているもの。

 

大人専門の精神科医じゃ検査は出来ないはずです。でも、精神科医はたくさんあるのに大人専門ばっかり!子供で心の病になった子はどこに行くの?

無知すぎる私はこう言った現実さえも知らなく、自分が恥ずかしくなりました。ただ、知らべること行動することは山ズミですので、この問題は後ほど…

 

じゃあ、教えてくれた学校に聞いてみよう!

すぐに学校に問い合わせをしたところ、教頭先生が学校で予約をして受けることが出来ますよ!とのことでした。

やはり、知能検査は人気があり順番待ちが多いようですが、学校で受けられる子の条件としては、検査を必要としている子を優先しているというお話でした。

要するに、わが子のような、すでに学校生活で問題が起きている子が「検査を必要としている子」というわけです。

予約日も決まり、息子は学校で無事にWAISを受けることが出来ました。

 

 

検査結果については、記事にしています ↓

 

micocolo.hatenablog.com

 

 

 

 

【1年生問題行動の繰り返し】小学校授業を抜き打ち見学してみた

学校再開してから1ヶ月が経ち、教室を飛び出していた息子は学校中の有名人になっていました。

お友達のお母さんから、息子の行動を報告を受けることも…

 

今日は音楽室にいたらしいね。大丈夫?

すごいスピードで校内を走って教頭先生が追いかけていたって聞いたよ。どうしちゃったの?

 

息子の行動にもう驚かなくなっていた私は、

「注意はしてるんだけどね。学校に呼び出されちゃってるんだー。うちの子ギャングで困るー。」

なんて、軽く返答して済ませていました。

 

不良

 

 

本当は、息子は発達障害があるのかな。と思いはじめていた私は、ネットの情報や本を読みいろいろな情報収集をしていたので、第三者に事情を気軽に話すのが煩わしかったのです。

 

校長室に呼び出しをされた日があり、障害という事の理解や知識が曖昧だった私は校長先生に言いました(呼び出しをされているので申し訳なく)

「息子がご迷惑をお掛けしてしまい本当に申し訳りません。私の躾が甘かったのかもしれません。今後はしっかりと言い聞かせます。」

息子を否定してしまったかもしれない。何でこんなことになってしまったの。

と感情が湧き出て涙が溢れました。

校長先生は落ち着いた口調で、

「お母さん。これは躾の話ではないんですよ。ひとりひとりの個性なので、息子さんにあった対応を学校と探していって欲しいんです。息子さんは他の子とは違った捉え方や個性があって、その個性が邪魔をしてしまう時があるのかもしれません。みんなその個性を持ってはいるので可笑しいことではないんです。」

「それを手助けする為に、知能検査も受けられますし、臨床心理士と面談することも出来ますので考えてみてください。」

と言いました。

 

また、新しい用語、情報が出てきた!

私の頭はまた違うモードに切り替わり、次のステップに進むときなんだ。と考えました。

 

対談後、一度息子の学校での様子を隠れて見てみてください。

と言われ、息子に見つからないようこっそり教室を見に行きました。

息子は授業中でも関係なく、水筒を飲みにふらふら。席に戻るとキョロキョロ。落ち着かない様子でした。

教室を飛び出す様子は見られなかったので内心安心していると、

同行して下さっていた教頭先生が「今日はまだ落ち着いているほうなんですよ。」と

日常は大変で…と言いたい様子でした。

 

こういう時は、親は何といえばいいんだろう。

息子の何がいけないのかな。

 

いろいろと頭で考えていると、息子以外の子供たちの様子が目に入り、

他の生徒はキョロキョロせず真っすぐ黒板を見て、先生の授業を受けている姿が

何とも不思議で私は疑問に思ってしまい教頭先生に質問しました。

 

 「なぜ、6歳7歳の子供が静かに椅子に座り先生の話を聞いていられるのでしょうか?」

教頭先生は「個性です。」と言いました。

その答えがまったく支離滅裂だったので私は、何かが違う。と心の中で思いました。

 

学校教育の現状を明確に理解していない子供たちが、周りの状況を伺い

「静かにしていないといけないんだ。」

「ほかの子と違ったことをしたら恥ずかしい。怒られちゃう。」

もしくは、

何となくそこに座っているのでは?と、私は感じたのです。

 

この日に感じたことや情報は…

学校教育とはなんなの?

知能検査、臨床心理士とは?

 

親の私が理解していない事ばかりで、息子は困惑しているのかもしれない。

泣いている暇はない!帰宅したら勉強しよう!

そんな気持ちになった日でした。

 

みかんの花

コロナ渦の中、小学校入学をした7歳の息子の奇行

公立小学校に入学(2020年6月)

4月から入学する予定だった小学校ですが

コロナウィルスで一斉休校となり2ヶ月間自宅学習となりました。

6月に入ると学校が再開し半日授業が開始。

息子も待ちわびていた学校だったため、大きなランドセルを背負い笑顔で学校に向かいました。

未知なるウィルスが収束もしていない中で心配でしたが、息子の嬉しそうな顔が見られて嬉しかったのを今でも覚えています。

学校から帰宅した息子は学校って楽しい!先生も学校も大好き!

と無邪気に私に話しをしてくれて安堵しました。

さくら
 

1週間後…

下校時にひとりで下校になってしまう日があった為、学校に息子を迎えに行くと

 担任のS先生が私に近寄り、実は、、、と話しだしました。

「息子君が授業中に教室を抜け出して走りまわってしまっています。」

「!?………」

予想もしていなかった内容に驚きました。

そして、問題がそれほど大きいことだとその時は感じず

「自宅で本人と話してみます。」

と担任に伝え息子と自宅に帰りました。

 

「まだ一年生だし学校も始まったばかりだから楽しくなって学校中を探検しちゃったのかな。やるなー!(私だったら出来ないので凄いな。って本気で思っていた)それが楽しいと思った行動なんだね。

でも、授業中にぬけだして走ったら危ないし先生もお友達も授業できなくなっちゃうからやめようね。」

と息子と話をして、特に息子は理由がなくやってしまった言動のようだったので、特に問題にせず話を短く済ませました。

 

トランポリン

 

そして、報告があった日から、担任からの電話連絡が頻繁になり、学校に来るよう呼び出されるようになりました。隠れて授業中の息子を見に行ったり。。。

6月に学校スタートしてから息子が教室を抜け出す行動がなくなることがなかった為、私も夫も息子を叱るようになりました。担任からの連絡にも苛立ちはじめていた私は担任にもキレていました。

息子には「教室から出ないでって言ってるでしょ!」

担任には「初めての場所(小学校)でふざけちゃう子もいるし、今まで保育園も普通に過ごせていたんです。それにコロナで通常の状態ではなくスタートしたんです。今までと違う行動をする子がいても可笑しくないでしょう。悪いところばかり見ないでください!」

 

そんな日々が続き、仕事から帰宅すると庭から出た歩道沿いの田んぼにひとりで虫を探す息子の姿を発見しました。

声を掛けると息子は

「ごめんなさい。今日もだめだった。」

とポツリ。

そこには私の大好きな天真爛漫な息子の姿はなく、戸惑い行き場の失った小さな男の子だったのです。

「もう良いよ。大丈夫だから。」と涙が溢れ私は息子を抱きしめました。

顔に鉛筆で嬲り書きをしてしまった事もあり、

私は息子のSOSに気がつき、大人の都合で理不尽に叱る事はやめようと思ったのです。そして、一歩一歩で良いから前に進もう!と決めました。

 

 

息子は本当に辛かっただろう。

担任のS先生は困ったんだろう。

 

上記の出来事はたった3週間ほどの出来事でしたが、眠る間も惜しく息子について調べ考えていた為、何ヶ月もの時間を過ごした感覚でした。

今思えば、、と思いますが、その時は怒涛に押し寄せてきた出来事や周りの変化に気持ちがついていかず私自身が混乱していたのかもしれません。

 

こんな私が試行錯誤しながら、突然我が家に突き付けられた問題に立ち向かう事になった日々の様子を記録していきます。

 

菜の花